若手俳優の炎上について考える
先日小室哲哉さんが文春砲きっかけに引退会見をされましたね。
ちょっとした憶測による記事で派手に炎上して、心身ともに疲弊させてしまった結果1人の貴重な才能を潰してしまった*1
今回は文春への批判が集まってるけど、若手俳優の炎上案件もこれと本質が一緒で、もしかしたら推しを引退に追い込んでしまう可能性ってゼロじゃないんじゃないか?ってぼんやり思ってしまった…
やたらと炎上させたがる人、いるじゃないですか?
俳優デビュー前のキスプリをわざわざ探し出したり、SNSから上がった写真に少しでも女の影を見つけたら大仰に騒いだりする人とか…
もはやお前探偵になった方がいいんじゃないか?ってくらいの人、居ますよね。
あとこっちが聞いてないのに若俳の炎上ネタを嬉々として話してくる人。いや知らんがな….
こういうのを楽しんじゃう人がいるから炎上ってなくならないんだなって思います。
「恋愛禁止」を謳ったアイドルでもないのに清廉潔白を求めすぎなんじゃないか?
正直わたしは推しが板の上でちゃんとしたお芝居をしてくれさえいれば、プライベートで彼女がいようがキャバに行こうがデリヘル呼ぼうが何股もかけていようがどうでもいいタイプです。犯罪には手を染めないで欲しいけど。
ファンが清廉潔白を求めすぎて、それに応えなきゃと考える誠実な若手俳優がいたとして、それを負担に思ったりプレッシャーに感じたりして、板の上でのパフォーマンスに悪影響が及ぶほうが個人的には嫌だな…
もちろん女遊びしすぎて、芝居に身が入らないような若手俳優はプロとして失格ですが、もしかして、女性の存在が精神的な支えになっていたり、芝居する上でいい影響を与えるようなことになってるなら別に良いのでは…。
友人には「若手俳優という職業を選んだ時点で全て自戒するべき」という意見の子もいるので、まぁ様々な意見があることは承知してます。
でもこういう意見に同意する人が多い時点で、何だか異様な世界だな…と個人的には感じるわけです。
何が言いたいんだよという文章ですが、普段若手俳優が炎上したらいちいち騒ぐタイプの人は今回の小室さんの引退について惜しむような権利なんてないんじゃないか、文春砲で小室さんを批判した人たちと、若手俳優を知らないうちに追い込むあなた方とは、同じ穴のムジナなんじゃないかな、って思いました。
炎上の種類によって、叩かれてしまってもおかしくない案件はもちろん存在すると思います。でも、最近あんまりにも無用な炎上多くない?
若手俳優でボヤ騒ぎすら起きてない人って非常に稀じゃない?
騒がれるべきことでもなんでもないことまで炎上しすぎじゃない?
若手俳優=アイドルと思い込んで、ファンは彼らに多くを求めすぎてない?*2
どうせこんな文章を書いたところで無用な炎上なんてさっぱりなくならない気がしますが、私は将来有望な俳優になるかもしれない彼らの才能を、自分の感情のあるがままに、知らぬうちに潰さないようにしたいなぁ、と思います
「バリスタと恋の黒魔術」観劇感想と小劇場演劇
あけましておめでとうございます。
土日休みのはずなのに3連休のうち2日仕事して年明け早々社畜度マックスですけど生きてます!今週毎日終電…生きたい…
今週末髑髏城で観劇始めだけど今週末は土日休みだといいなぁ
今更ですが昨年末に観劇した「バリスタと恋の黒魔術」の簡単な感想を書き散らしてみたいと思います。さらっとネタバレもします
年末年始に実家でゴロゴロしてるときに書こうと思ってたのに気づいたら年明けてた…
演劇集団イヌッコロもシザーブリッツもなじみがなかったので多ステしてつまらなかったらヤダな…と思い、とりあえずクリスマスイブマチソワとその前日ソワレの3公演に行きました。
結果としては面白かったので3回行くことにしてよかったなと。
演出の柳川由起子さんが本業ドラマプロデューサーで、初演出ってことだったからそのへんが不安だったんですが杞憂でよかった。
いや、スターコンチェルトの演出がかなり自分には苦手だったのであのテイストだったらどうしようかなという一抹の不安がね…。
よくよく考えたらわたしが人生で一番好きなドラマ・ウォーターボーイズ1のプロデューサーさんなんだから全然安心してよかったわ!WBは最高です*1
今考えたら鎌苅健太くん(ケンケン)演じる主人公と、瀬戸祐介くん演じるカフェの店員のコミカルなやりとり、ああいうのちょっとWBの雰囲気に似てたなって思う。
WBについて語り始めると長くなるので割愛しますが本当に好きなドラマなんですよ…
前置きが長くなってしまった。
ストーリーはこんな感じ
【あらすじ】
ピザとコーヒーが自慢のカフェを経営する男・町山友典。
実はずっと好きだった元アルバイト・夏川みなみから、突然会いたいと連絡が入る。
もしや、オレのことを「ずっと好きだった」とか言ってくるのか!?
妄想を膨らませてドギマギしていたら、なぜか彼の目の前には悪魔が。
しかもその悪魔、夏川が死神に狙われていると言い出す始末!
果たしてオレは、彼女と付き合うことができるのか!?
いや、彼女を救うことができるのか!?
一言で言うと、単純明快なワンシチュエーションコメディーでした。
なんにも難しいこと考えずに頭空っぽで見られて、笑って泣けてハッピーエンド(ちょっと切ない)というクリスマス時期にもってこいのお話。
死神退治のシーン?でクリスマスにぴったりの厳かな音楽も流れるし(笑)
もっとべたべたのラブストーリーだとクリスマス独り身観劇にはキツイんですけど、町山店長結局独り身なんで色々救われたかな…笑*2
さっきも書いたけど、ケンケンと瀬戸くんのやりとりがすごい軽快で、さすが初代氷帝D1コンビ!と思った。当時のおたくはこの共演嬉しかっただろうなー
ケンケン、芸歴長いのに私の推しとあまり共演することがないから演技をしっかり見るのは今回が初めてだったんですけどやっぱりうまいね。他のケンケンを知らないから比較対象がなくてあれですが、今回みたいな役とてもあってるんじゃないかな?
関西人だからか、みんながアドリブでぶっ込んできてもケンケンが笑いの処理をとても適切にしてくれたから安心して見れた
瀬戸くんは刀ステ以来だったけど、アドリブさせるとこんなに生き生きする子なんだっていうのは今回初めて知った。笑
特に日替わりで街一番のワルになろうとするとこのアドリブが毎回自由すぎて、24日のソワレでケンケンに金的食らわしてたのはクッソ面白かったww
推しくんは一人だけビジュアルのテイスト違った*3のでどうなるかなと思ってましたが、めっちゃ楽しそうでしたしいい役回りでした。
推しくん図体でかいから走る時ドタドタしすぎなんですけど……笑笑
推しくんが冒頭で電球替えるっていうシーンがあるんですけど、24日のマチネかソワレで電球が用意されてなかったらしく、アドリブで魔法使って直したぞ!!ってしてたの、そういう機転の利かせ方よいぞ!!あたふたせずにアドリブで対応できるとか推しくん立派!って思って見てた。視点が親戚のBBA
見た目が凶悪なのに、パシリが似合ってたり、なんとなく憎めなくて人間味が溢れる悪魔ちゃんになってたのは推しくんがやってたからなのかな?
神父が出てくるたびに「おまっ、来んなよ!」って逃げ惑うさま、さながらテストで悪い点とって説教から逃げる近所の悪ガキのような感じで可愛い。
あと推しくんの声がやっぱ好きだなぁと思いました。悪魔の高笑いはもうちょっと振りきれててもいいと思うけど、落ち着いたところの説明台詞の声色とか、芝居掛かりすぎてなくてちょうどいいんだよなぁ
日替わりでギャグをぶっこむところは結構な確率で滑ってたのが推しくんだなと思いました。
彼の笑いの前衛的なセンスにだいたい誰もついてこれない……
婚約者役の松島くんは仮面ライダーで顔芸がすごいということしか存じ上げなかったのだけど、普通にイケメンでしたね…。
店長をつい応援したくなるのでこの野郎、という気持ちで見てても最終的になんか好きになっちゃうような不思議な魅力のある役だった。
クリスマスイブ特典、お見送りでキャスト一人一人がお菓子をくれるっていうやつだったんだけど彼だけお菓子いれる袋を渡す係だったのは笑った。
森山栄治さん、なかなか出てこないなーと思ったけどゲキシブのお兄ちゃん役だったので、初代テニミュを見てる方からするとこれも結構びっくりポイントなんじゃないだろうか…憶測ですけどね…
ちなみに私はテニミュを通ってないおたくなんですけど、はるか昔、初代テニミュの頃、初代青学のブロマイドをコンプしていた友人たちからテニミュはいいぞというダイマを受けたことがあります。*4
あの中にKimeruも森山栄治さんも滝川英治さんも郷本さんもいたと考えるとめちゃくちゃ感慨深い…。英治さん、リハビリしてまた板の上で観れる時が来るといいなぁ。英治さんならできる。
話が逸れた
今回♡班と♧班とダブルキャストでの公演でしたが、どちらもそれぞれ味があってよかった。
でも強いていうなら♡班の方が好みだったかな。
なんちゃってカタコトで強烈なキャラの足立さん神父にはびっくりしたけど、オーソドックスな横井くんの神父のが好きだった。
ヒロインの夏川さん役の女性陣はどちらもそんなに違いがあるわけではなかったけど、♡班の藤嵜さんがとあるシーンで恋人役の松島くんとキャッキャウフフするのがいかにもバカップルで可愛かったなー
♡班と♧班で性別まで変わっちゃう死神役のおふたり。これも小澤さんのほうがしっくりきたな〜。女性の方がオチが馴染むからかな?あと小澤さんの声が好きでした
でも♧班の時に瀬戸くんがメガネなのは良き
私の行った23日ソワレ公演は主題歌&音楽を手がける伊藤陽佑さんのミニライブとアフタートークショーがあったのですが、正直ライブの時はどういうテンションでいれば正解なのかわからなかった……笑
ライブの途中でケンケンがボーカルで乱入してて、客席に見にきてた川隅美慎くんに激烈なファンサをしてたのは笑った。
そうだ、ケンケンってココア男。じゃん!
トークショーはその伊藤さんとケンケン、栄治さん、そして♡班だったので小澤さんの4人でした。栄治さんの天然っぷりを堪能したり、その日のアドリブで小澤さんが栄治さん演じるお兄ちゃんに筋トレさせられたときにうっかりケンケン及び下手側のお客さんにパンツが見えちゃった話とか(笑)
これ普通に考えたらセクハラなのに下品じゃなく笑いに昇華できるケンケンのトークスキルすごいよね…
会話の途中でベルがなって、「終わりか?」と思ったら唐突に悪魔のメイクのままで推しくんが「時間だぜ貴様ら〜!」って乱入してきたのは笑った。
そして(多分)スタッフさんの計らいで急遽トークショーに参加できて大変嬉しそうな推しくんはちゃめちゃにかわいかったよ…
というのも、自分の出演した舞台のアフタートークショーにでるのが推しくんは初めてだったらしく、(今回は3番手だし)今度こそ出れるはず!と思って舞台始まる前に自分のイベントとかで「やっと出れる〜!」って吹聴してたのにいざメンツが発表されたら自分いなくてめっちゃ落ち込んだとか…(笑)
かわいいかよ…
その話をしたらケンケンが「あっ、じゃあ参加する?」って言ってくれて急遽参加することに(笑)。舞台上に出てきた時点でスタッフさんから参加OKのお達しは出てたんだと思うけど、推しくん「えっ、いいんすか〜!?」って言ってニコニコ参加してた…
悪魔メイクだけど満面の笑みなのよ…かわいい…どういうこと…
そういえば本編の死神倒すシーンでヘッドフォンつけて踊ってた時もめっちゃノリノリでニコニコで可愛かった…うっ…かわいい……推しがかわいいのは正義…
あとアフトのときにケンケンから「悪魔ってこんなメイクなのに頌利の人柄?のおかげでめちゃくちゃ人間味あっていい役だし、悪魔役が頌利でよかった!」ってべた褒めされてて、ふだんいじられキャラなので褒められるのに慣れてないのかすごい照れ照れしてたの可愛かったぞ…推しがかわいい……
それと、悪魔メイクでもすごい素で関西弁で喋るからギャップがすごくて客席から笑いが起きていた…
ちなみに次の日のクリスマス特典のお見送りのときは悪魔の格好で「サンタさんだよ〜!」って言ってた。いやちゃうやん。
こういう若手俳優出演舞台にありがちなお見送りハイタッチやトークショー、日替わりブロマイドetcの特典もりもりの舞台観劇は久々だったのでなんとなく懐かしさも感じたな〜
さいきん推しさんが出る舞台はそういうのなかったから…。最初のチケ取りの時にどんだけ積むか迷うんですよねこういうのw
さいきん大きめの劇場での2.5とか新感線とかばかりだったけど、私は衣装やお金かかってそうなド派手な演出の作品よりシンプルな小劇場演劇の方が好きだと最近つくづく思うようになってしまった
たぶん、私の観劇のルーツが子供の頃に見たアマチュア演劇や、高校時代なぜか演劇部の友人が多かったのでよく見に行ってた学生演劇にあるからなのかな…わからん
個人的にはすごーく不器用なのでうちわを作らなきゃいけない系舞台に推しが出ませんようにと願ってます…。うちわ作りたくない…
元々ドルオタなのでペンラを振ることには抵抗がないけど舞台の現場ってペンラの振り方がヌルいので物足りないんだよなーーー(贅沢)
キンブレよりUO焚くことに情緒を感じるおたくです
舞台『刀剣乱舞』ジョ伝 三つら星刀語り@12/17東京楽 感想
ついに、推しのいない「刀ステ」を見てきました。
ホントは「髑髏城の七人」の感想を書きたいところなんですけど、書き損じているし、こちらは1回しか観劇機会がないのでひとまず忘れぬうちに感想を投げます。
というか何もかもネタバレになるからTwitterとかで感想が言えねえ~~~!!!荒牧顔がいいとかそういうあほみたいな感想しか言えねぇ~~~~!!!!!もどかし~~!!って感じなので観劇後の衝動のままに書き散らします。
めっちゃネタバレしますのでご容赦ください。
あと一応注意しとくと、末満おじさん舞台好きなので繭期の人向けです。
↓
↓
↓
いいんですか???ネタバレしますよ???いいんですね???
↓
↓
↓
■推しの話
推し、出てないのにめっちゃ出ますやん!!!???!!!!???
※語弊
いや、見る前に「次回公演に三日月さん出るなら円盤買うけどさ~~推し出てない円盤積むのやだな~~~」とか言っててホントごめん、DVD買うわ めっちゃ買う
そもそも、今回の公演は刀剣乱舞にハマっているわけでもない(普通には好きです)、そして推しも出ないということで、でも、あの末満さんだし、シリーズものを銘打っててなんか重要な事柄が出ないとも限らないから、まぁ1回は観といたほうがいいよね?くらいの感覚でとったものだったので…*1
ていうかめっちゃしゃべった。
うん、確かに初演からずっとナレーションは三日月さんだったから、今回だけナレーション違うとかになるとおかしいし、今までの描き方からすると三日月さんがナレーションを担っているわけもなんか一つの伏線なのかな?とも考えられる
ので、そりゃ三日月さんナレーションなのは必然なんでしょうけど、推しボイスは最高だな~~~~~~
1幕でばみちゃんが「思い出せない…美しい…」みたいなこと言ってたけど「うんうん!美しいよね!わかる!美しい!!」って死ぬほど同意した。
(三日月さんが顕現するシーン、ばみちゃんにあげたいものが…って差し出した瞬間どんぐりか??って思ってごめん。ふつうに超重要なシーンだったごめん)
でもめんどくさいファンなので三日月さんの後ろ姿を担当してた方は、腰の落とし方がちょっと足りなかったな~とか思ってごめんね!鈴木拡樹が好きなだけなんだ!ゆるしてくれ
ということで推しいないはずなのに推しの映像とお声が聴けてうれしかったです。
■ストーリーについて
今回の話、ふつうに超~~~~~面白かった!!!
末満おじさんの大得意な時間軸捻じ曲げるやつじゃないですかぁ…好きです…
「まんばが2人!?」ってシーンで「あっ、これこないだの小田原後の本丸から別部隊で来てるまんばちゃんじゃない?」ってすぐピーンとはきたんですけど、この手の話ってつじつまあわせのところが面白いんだよね~
アッ、そういえばハリーポッターシリーズも同様のギミックがあるアズカバンが一番好きだったわ…
「涼宮ハルヒ」シリーズもこの傾向だし、あと私の大好きな映画「アフタースクール」も同じテイスト、好みわかりやす…。
話飛びましたが、なんというか虚伝、義伝がどちらも「元主まわりの時間遡行軍たちを止める」っていうほぼ同じテーマでの話だったので、今回は「刀剣男士や時間遡行軍のことを歴史上人物が知っている」っていうところが「おお、このパターンはありなのか!」と思ってとっても新鮮だった。
長谷部が元主である黒田長政さまと話すシーン、どこもほほえましくてすごいかわいかったな。
長谷部はなんであんないい元主がいたのにいつまでも信長さんにこだわって、「直臣ではない奴」呼ばわりしてるのかよ…。
あと「ジョ伝」にはいろんな意味が込められてるんだろうなーーーとは思ってましたがあんなにはっきり明かされると思ってなくてびっくり。
まずは「序伝」。
これはたぶん「この本丸の序盤にあった出来事」で序伝ですよね。
いや、一番初め、始まりの刀であるまんばちゃんのストーリーという意味での序伝かも。
1幕丸ごとこれで語り手は山姥切国広だったことも、まんばちゃんがメインの話というところを印象付けてた。
次に「如伝」。
黒田如水(官兵衛が如水になるまで)の物語。つまり、黒田家の刀の話。
いちばんのメインは語り手を務めたへし切り長谷部。そして博多藤四郎と日本号の3人(三つら星)がメイン。そして黒田官兵衛と黒田長政の二人も。
最後に「助伝」。
救援部隊登場!ってことでまぁ、小夜極お披露目ってことかな。
この本丸、最初に2部隊同時出陣とかしてるから「6振りじゃなくて9振り行けるんだ!!」って割とすんなり受け入れられますね。笑
この3振り駆けつけて結果9振りになるところ、クライマックス感あって演劇のセオリーを感じた。(笑)
今回、この「ジョ伝」もそうだけど、わりとダブルミーニングが多い感じだった気がする。
「三つら星」もそうだし、弥助の使ってた刀もそうだよね?
九十九の時間遡行軍の力を込めた~って言ってたから、「付喪刀」「九十九刀」の2つの意味の「つくも刀」なんだと思う。
あとオリオン座のことを和名で「鼓星」っていうの、これではじめて知りました。勉強になった。
ちなみにオリオン座を形成する三つら星以外の2つの恒星(ベテルギウスとリゲル)はそれぞれ和名で「平家星」「源氏星」というらしい。なんか今後も使えそうだな…
小田原もそうだったけど、今回みたことで「虚伝」「義伝」で語られていなかった部分がより鮮明になってきたのもおもしろかった。
まず「虚伝」でまんばちゃんが語った「あの時の進軍で俺は隊を危険にさらした…」って吐露するところ、初めて観たときから「あの時の進軍ってどのこと!?え?作中で語られてなくない?」って思ってたので、それが明かされて1年以上かけてやっとすっきりした(笑)
あと「虚伝」で「大阪城のあたりの敵が強くなっている」っていう伏線が投げっぱなしになってたのも、今回触れてくれたことで徐々に明らかにされてくのかな、ってことがわかって安心したし。
何より一番の収穫は、過去の時間軸がすべて地続きでつながってるという部分。
時間改変されている歴史と、時間改変が起こらない歴史がそれぞれ独立しているわけじゃなく、ただ一つの世界線に対してどんどん時間干渉されているということ。
これ、ますます「じゃあ『虚伝』の初演と再演で時間がループしているような、パラレル本丸だったような描き方をした意味は?」ってなってくるのでは?
初演と再演がミラー公演になっていた意味が最後まで明かされることはあるのだろうか…ということで、今後このあたり回収になるときがあればいいなーと思います。
三日月さんは初演と再演で明らかに芝居を変えてきているし、鈴木拡樹という役者の今までの傾向からしてそれが意図的なのは明らかなんだよな…
今回回想映像で出てきたのが全部再演映像だったので、義伝、ジョ伝、そして小田原と地続きになっている時間軸は再演なのかなーと。
これ、オリジナル舞台なら歴史修正主義者の正体とかまで最後明かされるパターンなのに、そこはゲーム原作なので原作が明かさない限りどうにもできないっていうゴールのすっきり感が狭められているのが惜しいね。。
あ、今回1幕と2幕がちょっとしたオムニバス形式にも見れるような作りになってたから、2幕の初めにもキャスパレがあったのちょっと新鮮だった!1幕で全員いなかったけどこういう形で全員キャスパレするのかーーっていう新鮮さ。
曲も割と好きだった。歌詞は1回じゃ覚えられませんでした
真剣必殺シーンの曲はちょっとレゲエっぽくて笑ったけど。
■刀剣男士キャストについて
いちおう小田原公演でお目見えはしていたけど、小田原より1か月たつとやっぱりあの時より仕上がっていて楽しかったです。
・同田貫正国(武子直輝)
秋にハイステに行きまくったせいで(そして音駒推しなので)、今回の新キャストのなかで一番しってるのが直輝くんだったんだけど、ハイステでは役と舞台の特性上あんまり演技らしい演技を見ないし、いつも推し2くんとウェーイってなってる素の部分しか知らなかったから演技ってどうなのかなーーと思ってたんですが杞憂でした。
東京楽はエンディングの番傘が途中で閉じなくなるトラブルがあって「えっ、閉じない!なんで!? やっべー!やばい!」みたいな顔が隠せてなくて必至だったの見ちゃったんだけど…大変だったね…。大阪公演までに直してもらおうね。
あと私、武子直輝が素でしゃべるとなぜか面白くて笑ってしまう癖があるんだけども、今回の東京楽カテココメントも別に普通のこと言ってるのになぜか面白くて最高でした。音駒が好き!!(違)
あとたぬってあんなほかの刀剣男士に対してフランクなのか…。「へし」って呼ぶの…へし…
・博多藤四郎(木津つばさ)
明るい刀そのいち。今回は明るい刀が多かったので、物語の全体のトーンが明るかったような。
小田原の時も思ったけど、本物だよね。すごい。*2
木津くん、名前はよく聞くから気になってたんだけどビジュアルも演技もいい。
あと足がまぶしい。
福岡の人からすると、あの方言は及第点なんでしょうかね?私は違和感なく聞けましたが、ネイティブの方はどうなのかなと。
前半出てこなかったから、キャストファンの人はやきもきしたろうな。
「筋肉さん」は笑った
・日本号(成松慶彦)
小田原の時に、槍殺陣がのっそりとした動きすぎて実は結構見るまで不安だったんですけど、ダイナミックさが増してた気がする。
まぁ前回は足元が悪かったから単純に比較することはできないんですが。
長谷部と飲み比べしてほしい。
どうでもいいけど、成松さん、昔「abc 赤坂ボーイズキャバレー」に出てるから、過去にDVDやなんやらでお目にかかってるはずなんだが、abcの記憶をどこかに置き忘れてきたのでまったく思い出せない
・ソハヤノツルキ(飯山裕太)
明るい刀そのに。
うん、虚伝と義伝でうじうじしまくってた山姥切さんにもっと早く「写しでいーじゃねーか!」って豪快に言ってほしかった(笑)
まぁ義伝の後に顕現した刀っぽい感じだったからしょうがないのか…。みつよはまだ顕現してないのかな。
飯山くん自体は、ペダステの新開弟役をやってるということで知ってはいたんですけど、「アニキ」的な立ち位置も似合うなと。ウィッグの色が若干浮いてるのが気になる。刀ステってウィッグ下手ですよね…
・山伏国広(横山真史)
明るい刀そのさん。
とても本物。ガタイもいいし声もいい。聞きやすい
今回カカカの人がいなかったらとんでもなく収拾付かない事態になりそうだったのでこの人がいてよかった。
まんばと共闘するとき、まんばちゃんがうれしそうなのがいいね。
あとこの2人、兄弟兄弟いいすぎ。脳筋なところは似てる
とても楽天家なのでまんばちゃんと足して2で割ると丁度いいのではないか
ぶっちゃんとやまちゃん……
どうでもいいけど横山さんって舞バサで黒田官兵衛役やってたんですね…。
・骨喰藤四郎(北川尚弥)
三日月さんをありがとう。
ばみちゃんはな~~~~小田原の時からウィッグが本当に残念。
せっかく北川くんはきれいな顔してるのに、もっと生かせただろ!?って思う。ヘアメイクの話。
演技については、お守り渡すシーン、闇落ちすんじゃないかとおもったよね。
よかった、お守り渡すだけで…。
あのお守りのシーン、あのときぶっちゃん(ぶっちゃん言うな)にすっと渡しに行ったあたり、ちょっと不自然だったような?何がとは言わないけど
そのうち鯰尾くんと一緒に舞台上で見れるときが来ればいいな。
それにしても、誰にだって呼び捨てのまんばちゃんがばみちゃんのことは「骨喰さん」って呼んでるのすごく気になる…。
これまでのキャストの3人は相変わらずよかったです。
小夜の極、次くらいまで引っ張るかな?って思ってたけど今回で出したのちょっと意外だった。
次回公演に小夜が出ない可能性も出てきましたね。
あと出るたびにお脱ぎになっている長谷部、今回もお脱ぎに…。
今回は長谷部が可愛いと聞いていたけどほんとーに長政さまの前の長谷部超ぶりっこ可愛い。
気絶しそうてなんだよww
長政さまに気に入られてて、誇りとか言われててよかったね!
いじられキャラなんだよなーーーたぶん半分以上わだまのせい。
東京楽だと通路演出の後、舞台上にささっと走って上がっていくときに躓いてて観客が「ちょwww」ってなるプチアクシデントがあって笑った。こけなくてよかった。
まんばちゃんは相変わらず顔がいいよかったんですが、今日はちょっと台詞が甘かったような。
2幕の最初の名乗りで噛んじゃいけないよ!
荒牧の殺陣が本当に好きだ~~~
■人間キャストについて
そうだ、末満おじさんが山浦さんをキャスティングしといて、平穏な黒田官兵衛であるはずがないんだよ…!!!!!
って見てる最中にめっちゃ思った。
大阪での舞台出演がメインの山浦さんをわざわざキャスティングする意味よ…。東京公演少なかったから山浦さんにオファーできたの…?皮肉かな…
そんで山浦さんが空に向かって星の話するの、本当に本当にいろいろデジャヴなんでやめていただけます?????????!!!!!*3
繭期は死ぬ
今回も星をつかめなかった山浦さん…
星に手を伸ばしても届かないんだよ~~~~~~~
末満コノヤローーーーーー好き
官兵衛さんがトンデモ推理してるの「えっご都合主義でしょ~」と思う人もいるかもしれないけど、山浦さんがやってるってだけでめっちゃ説得力あるもん。。えーんこれが繭期
ところでこないだの小田原に劇団Patch竹下くん(藤原在吉役)をキャスティングしたことといい、今回は山浦さん(黒田官兵衛)、ひなちゃん(弥助役)、川下さん(豊臣秀吉役)の3人をキャスティングしたことといい、小田原以降の人間キャストが末満おじさんのほかの舞台を知ってる人にとってはめっちゃくちゃおなじみのメンバーなの、末満クラスタにしかわからない垂涎ポイントじゃないか?うれしい。
だいたい、黒田官兵衛が語るシーンのBGMが宗教っぽい曲ちっくなの、めっちゃTRUMPやん!!!!!って思って一人で悶絶してた。いっそライネス流せ*4
個人的に、Mr.Kステであるところのひなちゃんが、同じくKステ初演からずっと出ている荒牧ちゃんと刀を合わせているの、めちゃくちゃに白熱した。長谷部といい、Kステキャストだ!!うれしい!と思った。*5
あと黒田長政役の伊阪達也くん、ブリーチといい舞バサといい、真っ直ぐな役をやらせるとピカイチだなとおもってるのでとても誠意ある素敵な長政様でよかったです。長谷部のこと大好きだね!よかったね長谷部!
衝動的に書き散らしてしまった結果、衝動的過ぎて末満クラスタにしかわからない話をガンガンいれてしまい反省してます。
こういう同じ時間軸に2人いる!みたいな話大好きなんですが、2回は見たくなるね。
ライビュいかない予定だったんですがチケット探すか…。推しも出てるし…。
あと、最近髑髏城で頭いっぱいだったので、今回の刀ステで「天正十八年」がばっちりかぶってるの笑った。
刀ステの最中に「豊臣の軍勢20万」ってキーワード出てきたから「あっ天魔王さまのとこ、攻め込むの!?」って思ってすみません。
年内にもう1回髑髏城にはいくので、髑髏城月下弦の感想はそのあとに更新したいなと思います。
捨之助、天魔王、蘭兵衛は髑髏城における三つら星なのかもしれないな。。。
髑髏城で鈴木拡樹が気になった人にオススメしたい出演作5選
こんにちは。
前回のブログにまさかの反応がいただけて、てっきり壁打ちになるだけと思ってたのでなんだか嬉しいです。ありがとうございます。
まだはてブロの使い方よくわかってないんでスターが何なのか理解できてないけど…
ところで前回ブログに書いた通り、劇団☆新感線「髑髏城の七人 Season月」(下弦)を見てきました。
1回見ただけじゃ全部咀嚼しきれなかったので、来週2回目みてから感想はなんやかや書こうかなと思います。一言でいうとめちゃくちゃエンタメでした。
他人の感想大好きマンなんで、髑髏城の感想を漁ってたんですけど、それまで2.5界隈に疎かった方も推しさんの演技を褒めてくださってるのをたくさんお見受けしてめちゃくちゃ嬉しいです。
でもそういう方の「オススメありますか!?」に対するリプが『刀剣乱舞です!』とかとにかく人気の2.5舞台ばっかりなのが気になってしまい…。
いや、2.5次元に抵抗ある人にそんなゴテゴテの2.5舞台勧めても合わない可能性のほうが高くない…???!と思ったので、お節介ながら2.5次元舞台以外をメインに鈴木拡樹過去出演作からオススメを独断と偏見にて抜粋してみました。
自己満です。
幻の城〜戦国の美しき狂気〜
入手難度 ★★☆☆☆
狂気度★★★★☆
一番のお勧めというわけではないですが、天魔王の鈴木さんをみた人のとっつきやすさ&DVDなどの入手のしやすさ(2017年12月現在)からとりあえずオススメしたい一作。
舞台の内容としては、時は戦国、関ヶ原の戦い後、八丈島に島流しにあって一生を終えたとされる天才武将、宇喜多秀家が、あの大坂の陣でもし豊臣方に参戦していたら?というifストーリーです。
鈴木さんは主役・宇喜多秀家役。
この宇喜多秀家、美形で頭も切れる戦術家なんですが、八丈島に流された後、気が狂ってしまってまともな会話一つできないような人として描かれてるんですね。
ということで、天魔王の元になったような、鈴木さんの狂気のお芝居がたくさん見れます。
正直この作品やってたあたりの鈴木さん、大丈夫かな?!ってくらい痩せてて精神削りながら芝居されてたように見えたので…。
狂気のお芝居が好きな方は是非ご覧になってみてください。
あと、DVD特典の八丈島に旅行に行く映像は素の姿が見れて「これ本当に同一人物か?」って気持ちになれます。
細貝圭の雨男ぶりを指差して笑ってるちょっとSなところが好きです
DVDは今のところ通販で買えるようです。
戦国鍋TV (信長と蘭丸)
入手難度★☆☆☆☆
BL度★★★★★
これ、舞台じゃないし、割と有名なんですけど、私が髑髏城見に行った時に一番天魔王の役作りで鈴木さんの根本にあったのはこのとき蘭丸を演じたからなんじゃないかなーと勝手に思ったので入れました。
ローカル局でやってたTV番組「戦国鍋TV」の1コーナー「ミュージックトゥナイト」のアイドルユニット、「信長と蘭丸」の森蘭丸役です。
TSUTAYAとかでDVDレンタルできるし、アマゾンでも買えるし、あと(ネットの無断転載はどうかと思いますが、)多分動画サイトで探したら簡単に見れると思うので入手はともかく視聴難度は一番低いかなと。
完全にカップルの感じの織田信長と森蘭丸なので、BLに抵抗ない方にはあまねくオススメできるかと。あとすぐ見終わる…。
天魔王の後だとギャップがすごいと思います。同一人物と思えない。
ところで2011年3月当時、織田信長役の村井良大くんは22歳、鈴木さんは25歳のはずですが、とてもそうは見えない笑
あとこの頃の鈴木さんはダンスが大体ワンテンポ遅いのも可愛い……
愛が殺せとささやいた
入手難度★★★★★
鬱度★★★☆☆
ぶっちゃけ私が一番オススメしたいのはこの作品なんですけど、DVDが絶版になってしまって軽率に勧められない…
なんかメルカリで6万?とかいう値がついてた…
これは何がきっかけで鈴木さんにハマったかは関係なく、鈴木拡樹ファン全員が見るべきだと思ってる作品です。
これ見て私は鈴木拡樹と言う人が只者じゃないなと思ったし、すべてのファンにそれを感じて欲しい。
作品自体は昭和中期?が舞台のミステリーものなのですが、鈴木さんは知的障害者の役を演じられてます。。
この知的障害者の役作り、みてるこっちがぞっとするほどリアルで、「鈴木さん、本当に知的障害者になったのでは?」と錯覚しちゃうほど。。
普段の鈴木さん、めちゃくちゃ綺麗だしかわいいと思ってるんですけど、この役をやってる時には「綺麗」とか「かわいい」とかまったく感じなくて…。役者としての幅の広さをものすごく感じた作品です。
2011年、26歳の頃にこれを演じきれてるのが、なんて伸び代のある役者だろう!と思います。(デビュー作、風魔の小次郎のときはあんなに演技下手だったのに…4年でこれほどまでに変わるのか、と言うところも含め)
この作品、話自体がハードで(ドロドロしてる)何回も繰り返し見るには体力が必要なんですが、見る機会があれば何は押しても見ることをオススメします。
みた結果、話が好きじゃなくても、鈴木拡樹すげえ…とは確実になるかと思います。
2013年ごろまではDVD公式で普通に売ってたので、その辺りまでにファンになった人が近くにいたら見る機会ワンチャンあるかも。
Sin of Sleeping Snow
入手難度★★☆☆☆
考察できる度★★★★☆
これはとりあえず殺陣がたくさんみたい人にオススメしたい!
武田信玄の四天王と呼ばれた部下の1人、山県昌景が主人公。武田信玄が亡くなった後の武田軍団についてが描かれています。
鈴木さんは主人公の山県昌景役。
鈴木さん、戦国が舞台の作品に出すぎ問題なんですけど……
上映時間が結構長くて、前半伏線だらけなので途中までみてても「????」となるような舞台ですが、考察好きの人はツボにハマる人もいるんじゃないかなーと思います。
劇団「AND ENDRESS」主宰・西田大輔さんが脚本・演出をしていて、西田さんの他の舞台を見ているとさらに考察の余地が深まったりするので、そういうことが好きな人にはたまらないかと…。
反対に単純明快な話が好きな人は回りくどい!ってなるだろうし、ギャグとかの空気が独特なので、合わない人はとことん合わないかもしれない…。
個人的には昌景の弱さが垣間見えるシーンのギャップの演じ方が見事で、そこは一見の価値ありかと思ってます。
あと、武田信玄の亡霊にすがって生きているところは天魔王と通じるところがあるかなぁ。
DVDはオンラインショップで買えるようです。
「Sin of Sleeping Snow」DVD - DisGOONie Online Shop
三人どころじゃない吉三
入手難度★★★☆☆
女やめたくなる度★★★★☆
歌舞伎の有名な演目「三人吉三」を下敷きにして、大胆なアレンジで舞台化した、早稲田劇研出身の劇団、少年社中さんの作品。
鈴木さんと社中さんの付き合いはそこそこ長くて、何度か客演で出てるけどどれか一つと言われたらこれ。
和尚吉三、お坊吉三と並ぶメイン3人のうちの1人、お嬢吉三を熱演されてます。
この「吉三」の名を持つ3人、盗賊家業をしているんですがお嬢吉三は女装した盗賊。
そう、つまり鈴木さん、お話の3分の2くらい女装してます!!!
めっっっちゃ綺麗。
私この舞台最前列で見たんですけどほんと女やめようかと思ったもん…。でも最前列で見てない同担さんも大体全員「女やめたい」って言ってたんでたぶんみんな女やめたくなる。
ということで、天魔王みたあとにこれみるとますます訳がわかんなくなると思いますので振り幅があって楽しいんじゃないかな!?
内容は社中さんお得意のタイムリープもの。
細かいこと考えなければ衣装もカラフルで華やかで、見ていて楽しいです。
DVDの入手の仕方としては、少年社中さんの公演を観に行ってその物販で買うか、紀伊国屋書店のWEBストアで在庫があれば買えます。
少年社中/三人どころじゃない吉三 - 紀伊國屋書店ウェブストア
ということで、独断と偏見で2.5次元作品以外からオススメを抜粋してみました。
ちなみに2.5次元作品だと私は「最遊記歌劇伝」シリーズ、「弱虫ペダル」シリーズを推します。(弱虫ペダルはTSUTAYAの大きめの店舗でレンタルもできるようです)
どちらも熱くなれる良い舞台ですし、最遊記歌劇伝にかける鈴木さんの情熱には胸が打たれます。
あっ、最後にもう一つ。
ゲキレンジャーのレッドはD-BOYSの鈴木裕樹さんで、拡樹氏は仮面ライダーディケイドで仮面ライダーブレイドをやっているので、そこのところお間違えなきようお願いします。
双方に失礼だからね…!
しかしこのブログ、推しを隠すということを一切してないけど大丈夫なのか…
2017年の観劇を振り返る
11月、仕事が地獄のように忙しくて推しのイベントに行く暇もなかったのですが、今年も1か月を切ったので今年観た舞台の感想を述べつつ2017年の観劇記録を振り返っていきたいと思います。
●2月● 少年社中 「アマテラス」
今年は推しが出てない舞台を比較的観に行った年だったかも。
2.5次元以外で若手の出る舞台って、現代ものか、戦国もの、幕末もの、ファンタジーが多いと思っているので、SF×日本神話って取り合わせがとにかく新鮮に感じました。
大学時代、文学部日本文学科だったため、古事記はさわりくらいは読んでるのでそのなけなしの知識を思い出しながら見ることができてそれも楽しかったなー
脚本も明快、キャラもそれぞれ立っていてストレートに面白い舞台だった!
少年社中さんの舞台って割とオーソドックスで、特にわからないことがないから観劇後「よかったなー」って素直に思えるんですよね。(若干ご都合主義でラストが力技なこともよくあるので、精緻な舞台が好きな人には合わない気がするけど)
「アマテラス」で一番印象に残っているのはなんて言ったって三上俊さん(ミカシュン)です(笑)
誰よりも女優だった……!!!
ミカシュンさんが好きな人は絶対見ておいた方がいい舞台かなと。
社中さんの舞台って、HPに役柄載ってなくて会場でチラシに入ってるキャラ表で初めてわかるんですが、私はキャラ表観ずに観劇したんで、ミカシュンなかなかでてこないな~~と思って見てて、中盤あたりにやっと出てきたら圧倒的女神・アテナ様で「あ、アテネ様~~~~!!!!おみ足!!!踏んで!!!!!」ってなりました…ミカシュンしゅごい。。踏んで…
あとアマテラス役の田上真里奈ちゃん、とってもかわいいうえに演技もお上手ですごくよい女優さんだな~と思いました。
田上さんがアマちゃんだったことで、脚本と相まってより少女マンガ感が出ていた気がする。
アマテラスとヤマトタケル(竹内尚文さん)の2人の恋がすごくかわいくて好感のもてるメイン2人でした。
あと若俳おばさんとしては中村優一くん(ちゃんなか)と橋本祥平くんの2人が文句なくかわいかった。
高崎翔太くんの演技観たのも初めてだった気がする。翔太くん自体は昔推しのイベントのMCで登場したことあるから見たことはあったんですが…。
●2月● 舞台「ノラガミ -神と絆-」
アニメ化もされた漫画「ノラガミ」の舞台化作品第2弾。
この作品、2.5にしては珍しく、原作の世界観を踏まえつつ舞台オリジナル話をやるという方針なので、原作ファンの方からは賛否両論で。(私は原作は読んでないですが、アニメは全部見ました)
第1弾の方も見たのですが、そっちは多分アニメで30分もあればできる話をうすーーーく引き延ばして2時間にした、って感じの内容だったので、今回は大丈夫かなと心配もしつつ…。
第1弾に比べたら今回の方がよかったかな、と思いました。
でもものすごく面白い!ってわけじゃないから原作のストーリーをやらずにあえてオリジナル話をやる必要があるのかな、、という気が今回もしてしまった…(個人の感想です)
キャストは相変わらず全員よいです。
夜ト(鈴木拡樹さん)と雪音(植田圭輔くん)の2人が、第1弾のときよりもお互いにちゃんと信頼関係を持っているような芝居をしていて2人はさすがだなぁと。兆麻(和田琢磨くん)は相変わらず本物だし。顔がいい。ほんとに。
男子はもちろん、女子もみんなよいです。小福ちゃんかわいい。癒し。
オリジナルのキャストも、悪役の中村龍介さん大好きなので龍くんこういう役ほんと得意だねって感じ。
あと瑞丸(丸目聖人くん)と禄丸(NAO-Gさん)の掛け合いが好きでした。
美慎くんはハイステ(烏野復活)見た後だったので、ギャップが新鮮でした。笑
個人的には、無邪気にはしゃぐ役をやってる鈴木さんの姿を見るのは新鮮なので、そういう意味ではノラステは貴重な舞台だなぁと思ってます。でも前回一番好きだったカテコの「今日のわだっくま」コーナーが無くなってたのがひたすらショックだった…。
和田さんの負担が大きいから無くなってしまったのかもしれないけど、あれがあるからこそノラステ!って感じだったので…。
ノラステカンパニーの皆さん仲がいいけど、さすがに第3弾はないかな…。それよりアニメ第3期やって石川界人のキャラを掘り下げてくれ
あとアニメ2期の主題歌の”狂乱 Hey Kids!!”/THE ORAL CIGARETTES がめちゃめちゃ好きなので、今回の舞台でもオープニングで使ってくれてとてもよかったです。オーラルは好きだけど曲のタイトルはどうかと思ってるよ!!(ださい)
●3月● 「スーパーダンガンロンパ2 THE STAGE 2017」
スーパーダンガンロンパ2 THE STAGE ~さよなら絶望学園~ 2017 公式サイト
2015年12月に公演した舞台の再演。
この作品、私はアニメ1話で挫折して自分には合わない世界観だな~と感じていたのですが、初演で慣れたのか、今回は純粋に楽しく観劇できました。
とにかくゲームで何時間もかかるような話を3時間にギュッと詰め込んでいるので、慣れないと本当に疲れる。キャラはめちゃくちゃ立ってるけどとにかく多いし、その名前も独特(というか厨二ネーム)で覚えにくいから、世界観にはまらないとつらいだろうなーと思う。あと人が簡単によく死ぬ舞台なので、生命倫理に厳しい人とかは不快だろうなぁ。オシオキタイムとかブラックジョークがすごいし。
初演で説明不足で「ん??」となるところを丁寧に描いていたので、再演のほうが断然わかりやすくてよかったです。
オシオキタイムが冗長になったのはいただけなかったかな…。これは笑うところなのか?というところもあったし。(特に罪木)
キャストも初演から続投の人はおおむね良かったけど、罪木と輝々とソニアさんは初演の人の方が好きだな。好みの問題…。七海は初演の山田菜々ちゃんのほうが顔は好きだけど、伊藤萌々香ちゃんの演技は好き。
それと、この舞台を見た人が「鈴木拡樹さんすごかった!」と言ってくれてファンとしてはうれしかったです。
こういう役やらせると本当にとっても上手なんだよね…。
どこがどうというわけじゃなくて、全体的にちょっと初演とはニュアンスを変えてたように思いました。
すごくどうでもいいんですけど、この舞台の某役で「ハイステ進化の夏」で赤葦役やってた結木滉星くんが出演されてます。
ということで結木滉星くんファンの方は是非。
●3月~5月● ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!」”勝者と敗者”
http://www.engeki-haikyu.com/spring2017/
3月末の東京公演、4月末~5月の東京凱旋公演に行きました。
ハイステって1つの公演の中でこれめっちゃ好きだな、っていう演出と、これはホントないわマジウォーリーいい加減にしてくれよ、っていう演出がものすごい絶妙に混ざり合ってて評価するのがすごーーく難しい舞台だなと思ってるんですが、今回もそういう感じでした…(笑)(好きな方ごめんなさい)
もともと原作が好きなので、原作の大事なシーン・シリアスなシーンを茶化しがちな演出方針にいつまでたっても慣れないんですが、「勝者と敗者」ではそういうところが少なめなのは本当によかったです。
3月の東京公演観に行った時点では、及川役の遊馬晃祐くんの演技がひどすぎてもう凱旋公演のチケット手放そうかな…と思うくらいの出来だったのですが、地方公演こなして東京凱旋で見たときは遊馬くんも大分ましになってて内容も仕上がっててよかったので、この公演に関しては観たタイミングで評価が分かれるのではないかな…。
遊馬くんのこと別に嫌いじゃないんだけど(この舞台で身体を壊したというのは素直にかわいそうだなと思います)、とにかく東京公演で何がひどかったって、覚えた台詞を噛まずにこなすのが精いっぱいで、セリフに感情がまったく乗せられてなかったんですよね。
滑舌は口の構造の問題もあるからすぐになおすのはいくらレッスン受けてても難しいとは思うんですが、最低限気持ちを載せて演じてほしかった。
3時間、八百屋舞台の上で動きっぱなしで台詞も多いし、肉体的精神的疲労が大きい舞台なのは十分承知の上で、どうしてもスキルのなさが目立ってしまった。
それと対峙する影山役・木村達成くん、そして主人公の日向役・須賀健太くん、今回スポットがよく当たってた菅原役・猪野広樹くんの3人が芸達者な分、バレーのフォーム以外の芝居の部分で見劣りしたのがよくなかったのかなと。
凱旋公演の時期までくるとだいぶセリフが体に入ったのか、(滑舌はともかく)気持ちを込めてセリフを言える箇所が増えていたのでそういう点ではまったく成長が見られないわけでないなと思ったんですけどね。
だいたいずっと女装してた推しくんはめちゃめちゃゴリラ女気持ち悪くて最高でした(笑)
2幕初めに音駒コントを2人でやってたけど、1幕で散々ゴリラ女姿見た後だったからユニフォーム姿で出てきたのが3割増しでかっこよく見えたのくそずるかったです 推し、顔がいい。
でも正直推しくんをこういうほぼアンサンブルのような扱いで4か月も拘束するのはやめてほしいなと思ってます。進化の夏はそこそこメインだからよかったけど、次回も続投するのかよ!やめてよ! 次回もアンサンブル扱いだったらほんと運営に不幸の手紙送りたい。あと無駄なワイヤーアクションやめてほしい。体力も使う舞台でロングランなのに、怪我したらどうすんの。毎回演者が体壊さないか心配だよ。
●6月● 方南ぐみ企画公演「あたっくNo.1」
http://theater.hakuhinkan.co.jp/pr_2017_06_02.html
私LDHさんに全然詳しくなかったのでこの舞台まったく知らなかったのですが、推しくんが出るというので恐る恐る観に行きました。戦争ものすきだけど、演出の樫田さんのことも何にも存じ上げなかったので正直まったく期待してなかった。面白くなかったらつらいから2公演しかとらなかった……んですが、これがもう~~~めちゃくちゃによくて!よかったです!!!
戦争の話だけど、戦ってるところの話ではなく、真珠湾攻撃に向かう潜水艇内の話だから、戦争もののシリアスさが少し緩和されていて苦手な人でも楽しめたんではないかな?
前半はほんとにドタバタコメディーで、若干シモの方に走りつつ(笑)、会場も大爆笑であったまりつつ(ひいき目だけど、推しくんがコメディリリーフとして大活躍していた)、でも後半にかけて、一気にシリアスになって。シリアスで悲しいけど、夕景のシーンが印象的だから物語全体のトーンが暗くなり過ぎないし。このバランスがよかったかな。
個人的に泣かせに来る舞台で泣くのが嫌な天邪鬼なので泣きませんでしたが、ほんとにハチャメチャによかったです。
古瀬中尉役の橋本真一くん(しんちくん)は超~~まっすぐでイイ奴だし、寺内中尉役の戸谷公人くんはツンデレすごくかわいいし(そして体型がめちゃめちゃに好み)、北役の太田将熙くんは一人称が「アテ」なところはちゃめちゃに可愛いし、二本柳役の高野洸くんはいちばん観客と同じ目線で戦争のおかしさや特攻の無意味さを説いてくれるし、初舞台のらんぺーじの二人(藤原樹くんと岩谷翔吾くん)は初とは思えないほど好感のもてる演技をするし、オジサンたちもみんないい味出してるし、本当に出てるキャストみんな好きになった
あと推しくんの海兵姿が見れると思ったのにまさか1時間以上裸エプロン姿を見せられることになるとは…………
(あとクソヤバい女装と男にキスを迫る姿…………)
なんでこれDVDにならんのや…………
貴重な機会なのでお尻と乳首ガン見しておきました。
いや、するよね?わたしは悪くない。
そして奴が物販出てきたせいで予定にない買い物もしてしまいました。もうこわい。
千秋楽で、公演前にお尻にファンデーション塗ってたという事実が発覚しましたけどお尻に対する美意識高いな!? なんなの?
どうでもいいけどこの舞台でしか近藤頌利を知らないえるでぃーえっち沼の人たちからは、しゃもじくんとまゆげちゃんの印象しかないだろうから、界隈では奴は最高に変態という認識になっているのだろうか…それは嫌だな…
● 6月● 舞台「刀剣乱舞」義伝 暁の独眼竜
舞台『刀剣乱舞』義伝 暁の独眼竜~2017年6月東京、2017年6、7月京都・2017年7月福岡公演決定!
もういつもキャパ設定がおかしいこの舞台。
絶対に転売には手を出さないという信念のもと、初演・再演に引き続きなんとか2回観劇の機会をいただけまして無事6月に東京公演を見に行くことができました。
原作ゲーム、一応やっているんですが特別思い入れのあるキャラはいないため、とりあえず推しのために毎回行ってます。ミュの方は未観劇です。
(しいて言えば獅子王くんが好きなのでミュかステに出てくれないかなと思ってます)
初演・再演では刀剣男士が12振いて、それぞれに見せ場を1回は作らねばならないというキャラゲーの舞台化ゆえの制約上、若干前回はメリハリが少なく、話の面白みには欠けるような内容だったように思っていて。
今回はどうかなと少し不安も感じていたのですが、この「義伝」では8振りとメインキャストも減って、また前回出たキャストについては顔見せ的な意味での見せ場は減ったので舞台全体のテーマがわかりやすくなっていたかな。
舞台シリーズ全体での伏線を張っているようで、その伏線をにおわせるようなシーンが前半ちょっと多くてそこは若干モヤモヤしましたが…。シリーズ完結した暁にその辺は検証したいかな…。
闇落ち展開については、「同人誌でよく見た!」という界隈の方々の感想をよく見ましたが、私は刀剣乱舞の二次創作は全く読んだことないので全然まったく新鮮に楽しめました。笑
そういう意味では原作に思い入れがなくてよかったのかな…。
鈴木さん演じる三日月さんに関しては、どうやら観客に知らされていないことをたくさん知っているようだし、タイムリープの際に一際大きな動きをしていたし、いろんな鍵を握っている存在のような描かれ方をしているので今後のシリーズの展開に期待します。
わだっくま、猪野くん、橋本くん、そして人間キャストの富田翔さんなど、新キャストの面々は皆さん知っている方たちばっかりだったので安心してクオリティの高いお芝居が見れたのはよかったです。
歌仙さん特に良いツンデレでした。顔がいい。
●7月~8月● ピースピット2017年本公演「グランギニョル」
前回の記事で書いたかもしれないけど、劇団Patchがきっかけですっかり繭期BBAになってしまったワイ、2017年始まったころからずーーーっと楽しみにしていた舞台でした。
TRUMPシリーズ最新作。SPECTERの対となる作品と聞いただけで「おお~あそこをやるのか!」という感じでしたがこの舞台の感想、ネタバレ言わずに書くのめっちゃムズイな…???
まぁ劇場であんなに泣きまくったの、ペダステのTHE WINNER以来でした。観終わった後立てなくなったのなんてはじめて…
泣いたのはもちろんマリーゴールドのことが想起されるくだりです。
末満に人の心はあるのか!??*1
この舞台、過去作を知っているのと知らないのじゃ180度とらえ方が変わってくるという構造もまた面白いです。
これキャスト目当てとかで初見で見た人はもうぜひ過去作を見てほしい。
前回までのシリーズを細かく考察している人からすると若干後から設定を盛り込みすぎて粗が生じている部分も否めませんが、そういうこと気にしない人ならメチャクチャ面白いです。
今年見た舞台で間違いなくナンバーワンでした。
あと今回なんといっても舞台上が圧倒的美でした。
ダリちゃんめっちゃ貴族だし、ゲルハルト卿めっちゃお耽美だし、フリーダ様麗しの貴族でもう…もう…目の保養………
圧倒的美……………
ダリちゃんのフェンシングのような殺陣、お衣装がひらひらひらめきながら、でもでもものすごく速い剣さばきで貴族みがすごかった…。染谷俊之、19世紀からやってきたのかい…めっちゃ貴族…。
経験が少ないキャストが多い「LILIUM」「SPECTER」なんかの過去作を見た後だと、舞台全体の仕上がりがメチャクチャすごい。NU版「TRUMP」も比較的仕上がっているキャストが多いですが、グランギニョルはメインの二人が舞台慣れしているのでよりレベルが高い感じ。
まぁ過去作はメインが少年少女キャストなので、初々しさがいい味を出してるんですけどね。
LILIUMなんか、工藤遥ちゃんの喉のかすれ具合がハチャメチャに痛々しいし、こんなつらい舞台をあんな思春期真っ只中の少女たちに演らせるなんてほんと末満さんひどい*2
もちろん今回も音楽が最高でした。
シリーズものは「これ、これを今流すの…!!!」というような音楽部分のギミックも見ていて楽しいですね。
和田さん天才!!!
●8月● 朗読舞台「逢いたくて…」
http://hounangumi.net/2017/06/25/方南ぐみ企画公演「逢いたくて・・・」/
推しくん初の朗読劇。
あたっくNo.1と同じく方南ぐみ樫田さんの演出で平日1度きりの公演。
仕事休みとれてよかった!
私が行ったのは8/9の公演です。太平洋戦争末期のこちらのお話を、長崎原爆投下という日本人にとって決して忘れられない日に見ることができたのはすごく貴重な経験でした。
今までのPatchステージ、舞台K、ハイキュー、そしてあたっくでは、台詞の少ない脇役もしくはアンサンブル、そしてイロモノな役が多かったので、推しくんがどれだけ演技ができる人なのかという部分がとても未知数に感じていたのですが、この舞台を見て本当にメチャクチャ安心しました。
ワイの推し、演技めっちゃできるやん!??????!!!*3
「あたっくNo.1」と同じく舞台は太平洋戦争。
こちらは終戦間際のフィリピンのお話。
推しくんがメインで演じたのは30歳の兵隊さんで、とても人間くさい役でした。
ちょっと汚いところも、戦争怖いっていう臆病なところも、同僚の兵士を気遣う優しいところも、何から何まで自然に演じられていたところが本当によかった。
あと、普段関西弁の役者さんって気を抜くとイントネーションが西よりになってしまう人もいますが、当然そういうところも全くなく…。声も滑舌よくて聞き取りやすい。
3年目で舞台経験もけして多いわけではない役者さんとしては、十分水準以上というか。
事務所のレッスンちゃんと真面目に受けてるんだなぁと思いました
実は現代ものの普通の若者役とか向いてるのでは?
ちょっと下衆な役とかうまそう。
この舞台、共演の正木郁くんもとてもよかったから、良いものをみたなぁと純粋に思いました。
ぶっちゃけあたっくより泣いてしまった。好みだったんだな。
●8月~9月● 舞台「煉獄に笑う」
鈴木さん、髑髏城除くとずっと2.5の1年でしたね。。
原作未読の身としては、ものすごーいスピードで原作を舞台にまとめているので「忙しい人の『煉獄に笑う』*4」を見せられている気分でした。
特に1幕。2幕は丁度いいスピードだった。
1幕と2幕で明らかに時間の流れが違うので、見ていて単純に脳みそが疲れました。
知らない用語がさらっと劇中で語られるんで「え!?そうだったの!!?」って思うこともしばしば。
個人的には1幕が「これまでのあらすじ」で2幕が「本番」って構成になってると思ってみてました。
そして2幕は確かに面白かったんですが、結局原作が完結していないためなんか3つのキーアイテム?を集めなきゃいけないのに1つ集まったところで終わってて、「いやめっちゃ途中やん!完結して無いやん!」と消化不良のうちに終わったため、舞台として面白かったかと聞かれると微妙。。
ちゃんと続編があって完結すれば評価は変わりそうですが、話としてわりとキリのいいところで終わっただけでなんにも完結してないからね!
俺たちの戦いはこれからだ!的な少年ジャンプ12週突き抜け打ち切り漫画の終わり方だったから…
なんで今のタイミングで舞台にしようと思ったん???
企画する側(舞台制作会社?)の作品選びが悪いよ。
何でもかんでも舞台化させんじゃなくて、舞台としてうまく1本で完結できるような作品を舞台化してくれよ。
あと西田さん舞台だから殺陣のシーンめちゃめちゃ多かったですね。(笑)
殺陣のシーン省いたらもうちょっと丁寧にできたよ。
あと殺陣慣れてる役者さんたちはいいですけど、やっぱりあまり経験のない女性キャストの殺陣は観ていてつらかったかも。
鈴木さんの殺陣、前半はあまり強くない役なので、動けるけど若干抑え目にしていて、2幕で覚醒した後にものすごい鬼気迫る殺陣を披露されていてこの対比がさすがだなー!と思いました。
DVD出たら多分2幕ばっかり見る。笑
ラスト近く、石田三成の名前のこじつけのシーンがメチャクチャ好き。
鈴木さんきっとあのシーン好きだよね、って友達と終演後言ってたんですが、家に帰ってパンフレットの座談会読んだら鈴木さんが好きなシーンにまさにそこを挙げてて笑った
阿国役の前島亜美ちゃんがめちゃくちゃよかった。鈴木さんいないとき亜美ちゃんの足ばっかり見てたもん。
納谷くんのアクションの切れの良さも西田舞台向きだなーーと。
原作ありの作品だからか、下世話な笑いのシーンが少ない西田舞台って新鮮に感じました。
●9月~10月● ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!」”進化の夏”
http://www.engeki-haikyu.com/autumn2017/
東京、兵庫、宮城、東京凱旋公演に行きました。
ひさびさに2ケタ観劇したんですが、「勝者と敗者」と同じく、演出はいいところと悪いところの差が激しくてちょっと手放しで絶賛することはできないかなと思ったり。
じゃあなんでそんなに行ったの?って感じですけど…
東京合宿が原作で一番好きだからです。というか第三体育館が好き…。
あとハイステでは息ぴったりの音駒ダンスが好きなので、これを逃すとしばらく音駒出てこないだろうなーーというのもあり、後悔しない回数積みました。
今回いちばんよかったのはやっぱり音楽かなと。
音駒はもちろん、なんてったってサンバ風の梟谷の曲&ダンスがすごく楽しくてよかった。
OP、ED曲も好き。和田さん天才!
あと今回の試合描写は好きです。シンクロ攻撃の演出とか。
でもそのほかの演出面がな~
このキャラはこんなこと言わない!とか、この場面とこの場面混ぜちゃダメでしょ!?ってことが今回はあまりにも頻繁に起こりすぎてて…。
日向と影山はいくらなんでも練習試合中にケンカしないだろうし(試合中断させちゃうほど人に迷惑かける二人じゃない)、潔子さんは大地さんをビンタしたり「みんなー!リラックス!!」なんて声張って言ったりしないし、第三体育館の練習のシーンで自主練とかしないタイプの研磨がなぜかいるし、月島&山口のシーンは懸念材料だった小坂くんの演技がだいぶよくなっててメチャクチャよかっただけに、月島回想の映像が邪魔。
何なんだあのリアルな画風は…シルエットでよかったじゃん…。
あと黒尾くんがツッキーの地雷を踏んだシーンで「ま、いいってことよ」って言うのがショックだったな。あそこで気にして大地さんに「地雷踏んだかもしんない」と謝りに来るのが黒尾というキャラクターのいいところなんじゃないかな、と思ってる原作厨なので…。
というような変な場面の端折り方&謎演出&キャラ改変が増えてて、見てて「え??」ってなってしまって…。
ツイッターとかじゃ絶賛のツイートが多かったけど、原作厨のみんなそういうところは気にならなかったのかな…。
愚痴ばっかりになってしまいましたが、音楽、ダンスはすごくよかったし、あと前半の日向&谷地さんパートの2人のお芝居はすごく好きでした。
須賀くんという人は芸歴があるだけに、やっぱりほかのキャストと比べてずば抜けて演技うまいなーと思うけど、今回日常芝居が多いからとくにそれが顕著に思えたなぁ。
谷地さん役の斎藤亜美さん、今まで存じ上げなかったのですが経歴みると子役出身なのかな?すごく上手な子で感心しました。
ストーリーテラーとして彼女がいてくれたから締まったところもあるんじゃないかなぁ。
個人的に、舞台の面白さは80%、脚本と演出に責任があると思っているので、今回ももうちょっと脚本が上手だったら、もっと楽しめたんじゃないかなと思いました。
何が言いたいかっていうと、中屋敷脚本カムバックだよ。
そもそも烏野復活の時に池尻くんの話を当初省こうとしていたという話を聞いた時点でウォーリーさんのことは信用してないから、、演出はいいところもあるんだから、演出だけやっててくれ…。
推しくんはバレーやってるシーンはハチャメチャにかっこよくてずるいです。
というか音駒の試合のシーン全部好きです。
音駒は東京公演から(リエーフ以外は)ほぼ完ぺきに仕上がっていて、強豪感があったし、安定していて救われた。
あと新キャストだと梟谷の猿杙役の松波くん、めちゃくちゃ動きがスマートで思わず目を奪われてしまった。
木葉役の東くんもすごく目立つわけではないけど、木葉だなーと思わせるようなしぐさや表情の細かい部分が好きだなって思いました。
●10月● Patch Stage Vol.11「JOURNEY~浪花忍法帖~」
Patchくんたち初めての東京進出作品。
ベタな展開だけど、小劇場系の舞台が好きな身としては愛すべき作品でした。
虹ver.も、霧ver.もどちらも良かったけど、松井弁才が好きすぎるので虹推しかな…あと毘舎丸らんくんがカッコいい
以上今年の観劇まとめでした!
長い。。愚痴が多くてすみません。
いいところもうーんと思ったところも全部赤裸々に書いたつもりです。
観劇慣れしてくると注文が多くなっていけない。
実はまだこの12月に「髑髏城の七人 Season月 下弦の月ver」「舞台『刀剣乱舞』ジョ伝 三ツら星語り」「バリスタと恋の黒魔術」を観に行く予定なのでまったく観劇おさめできていません。(笑)
書く暇あったらこれらも追記するか、髑髏城(明後日観に行く)については別記事立てれたらな…と思います。
圧倒され過ぎて何にもかけない可能性もある。
あ、歴タメライブとか記憶が遠くのかなた過ぎて入れ忘れたな…。
2018年も今のところよさそうな舞台が続くのでメチャクチャ楽しみです。
不安なのはハイステの新作くらいです。
Patch Stage Vol.11「JOURNEY〜浪花忍法帖〜」@10/22東京 感想
観劇してからめちゃくちゃ時間空いてしまったのですが、感想をば。
ネタバレありです。
見たのは虹ver.、霧ver.それぞれ千秋楽の10/22マチソワ。推しくんがハイステに出てなかったら正直もうちょっと取ってた(ちなみに前日はハイステマチソワしてました)
せっかくの役がわりなので両ver.お目にかかれて良かったです。
ストーリーについて
あらすじなどは公式サイト参照してください
→Patch stage vol.11『JOURNEY-浪花忍法帖(なにわにんぽうちょう)-』劇団Patch Official site
話はめちゃくちゃオーソドックスな冒険譚でした。磯部磯兵衛物語よりよっぽど少年ジャンプしてる。※磯ミュ大好きです
ちょっとの謎と伏線があって、泣ける展開もあって、最後はちょっぴり悲しく、でもハッピーエンドに。という単純明快な感じ。ベタベタいいね。日本人は水戸黄門が好きなのよ。
人数も少ないし、キャラもそれぞれ立ってるしで、とかくPatchをはじめて見る人には優しい演目でした。
2時間という見やすい尺だったのもよかった。あれ以上長かったらダレてたかもしれない。
「8番勝負」などのパチステをみたことがなくて、ぶっちゃけ末満演出・脚本じゃないPatchはどうなるのか、少しだけ不安に思ってたので今回我孫子令さんとPatchの相性が良かったことにホッとしました。
役について
●恵比三(虹:納谷健/霧:松井勇歩)
たけるくんの恵比三は元気いっぱいなやんちゃな子。勇歩くんの恵比三は憎まれっ子世にはばかる。という感じ。
たけるくんは笑わない役ばっかりみてたからこういう役はじめてで新鮮だったな。
勇歩くんの恵比三の方が表情がくるくる変わってた印象が強くて、山場のセリフ「俺は最初から笑っとったで」がすごくきいてた。
あと勇歩くんの関西弁セリフがものすごい軽やかで、これは関西人以外真似できない関西弁だなー、と。普段の話し方もあるんだろうけど。たけるくんの方が一音一音をはっきりとしゃべるから関西弁慣れしてない人にはもしかしたら聞き取りやすいのかもしれない。(実家が関西に近くて関西弁慣れしてる人間が書いてるから定かではないけど)
恵比三が変わると各キャラ関係性がそれぞれガラッと変わるのも面白かったなぁ。
ゆうほくん恵比三だと禄郎は子分だけどたけるくん恵比三なら文字通り先輩後輩だなとか。霧の恵比三・毘沙丸は双子だけど霧の恵比三・毘沙丸は年の差ある兄弟だなとか。
あと真ん中に立った時の勇歩くんの主人公力すごいなって。特にオープニングの時のオーラが安定感あった。
たけるくんは新生Patch!って感じ。虹の千秋楽カテコ、1期生3人がたけるくんを優しく見守ってる感じが良かった。とくにらんくん、はけるときにたけるくんの頭をくしゃって撫でてて。1期生は頼もしい。
●弁才(霧:納谷健/虹:松井勇歩)
クールなツンデレ(?)キャラの弁才。こっちもたけるくんとゆーほくんで全然役作りが違ったなぁ。
私は勇歩くんの弁才がすきすぎる。勇歩くんは幽悲伝の演技見てた時から思ってたけど、ふだんの勇歩くんからかけ離れた役の方が個人的には見てて楽しい。あと弁才のときの勇歩くん単純に顔がいい。かっこいい。
たけるくんの弁才は、勇歩くんの弁才よりも表情筋がちゃんと動く感じ。
勇歩くんの弁才が「……お前たちと馴れ合うつもりはない」って感じだとしたら、たけるくんの弁才は「おっ、お前たちと馴れ合うつもりはないんだからな!!」って感じ。笑
あとモブの忍者やってたときはやっぱ他のモブ忍者3人よりも殺陣がうまいなぁ、と思った。
●毘沙丸(虹:三好大貴、霧:星璃)
虹の毘沙丸三好くん(らんくん)がもーーーーほんとにかっこよくて!!
らんくんの毘沙丸はほんとに藁人形作ってそうな感じあるけど、星璃くんの毘沙丸はそこまでそういう感じはしない(笑)星璃くんの毘沙丸の方がわりとはやく恵比三に心許しそう。
ラストシーンの、浪花忍法帖を見るところ、虹はちらっと中身見るだけだけど、霧は巻物を手にとってしっかり見る、っていうアプローチが違って興味深かったなー。霧のが好き。
●布丁(霧:三好大貴、虹:星璃)
閻魔大王との二役の布丁。霧の閻魔バンドクッソ笑ったな〜。らんくんはほんとにバンドマンが似合う…(元バンドマンなんだっけ?)
千秋楽verは4期みんなさせられててクソ可愛かったww
閻魔がエアドラムしてるのにエアドラムで入ってくる亨くんw かぶっとるw
星璃くんの閻魔さまのほうがクールでしたね。
あと星璃くんの布丁はほんとに恵比三を見守ってる感じというか…母………
ラストなんか仮面してても殺陣のかっこよさで「ああこれ星璃くんだな」ってわかってしまうのがすごかった。らんくんも殺陣いいんだけどやっぱ星璃くんは段違いに巧い。
らんくんの布丁は恵比三と隙あらばコントできるっていうかそういう関係性に見えました。あとらんくんの布丁は若い頃のエピソードのときの忍びの格好のやつめっちゃかっこいいぞ
●大角(吉本孝志)
吉本くんは体づくり頑張ってるなぁと見る前から思ってたんだけど、千秋楽付近はちょっと喉が枯れぎみでセリフが聞き取りづらかったのが残念だったなぁ。普段からハスキーボイスだけど、大角のときはちょっと低く出そうとしてた?のが原因なのか。。
あと声を張るシーンも多かったもんなぁ。
他の子が喉が強いからちょっと目立っちゃってた印象。
大角みたいな筋肉バカの役は似合う。あとアドリブの対応力が高い。弁才にあそばれる大角面白かったなぁ(笑)
●寿(藤戸佑飛)
今回の紅一点(?)藤戸佑飛めちゃくちゃいいね〜〜。
妖艶でぞくっとする演技で、特に早口でまくしたてるシーン、声色を変えてセリフを言うところとか、自分の声をよくわかってるなーと思う。表現が多彩で、さすが歌手志望だっただけあるなーと。そしてめちゃくちゃ聞き取りやすい。
磯ミュのサヤーテの佑飛くんの演技しか知らなかったけど、かなり好感度が上がった。ALL OUTでシャトナー演出も受けていることだし、佑飛くんも今後が楽しみ。
特に、2.5次元舞台って「高身長のイケメン」が多い中、佑飛くんみたいな3枚目ができる人って意外と少ないから、今後そういう方面で重宝されないかなぁ、と密かに期待してる。
●達磨(田中亨)
亨くんはほんとうに!かわいいね!
殺陣初めてとは思えない身のこなしだったので、ほんとうに期待できる最年少だなぁと思いました。あと発声がいい。落ち着いてるのに通る声。
村の少年のときの達磨はちょっとおどおどしてるけど、正体あかしてからはいたずらっ子というか、飄々としてる感じは亨くんの素なんだろうけどそこが今回の役とすごく合っていた。とにかく伸びしろしかない。恐ろしい18歳だ……
禄郎・恵比三と3人揃った時に達磨が「スパルタンX」に例えるの、みんなピンときてないんじゃないの?って思ったのは内緒だ!80年代の映画だぞ…劇団員誰も生まれてないぞ…
●禄郎(尾形大悟)
禄郎は今回のムードメーカー。これ大悟くんにアテ書きじゃないの?ってくらい大悟くんに合ってた。せんぱぁ〜い!の言い方…(かわいい)
大悟くんの笑顔は癒し。
禄郎が「もう本気出してもいいよね?」ていうところ大好きだなぁ。恵比三をとっさに守ったり、水の中では敵なしだったりといざとなったらできるヤツなのがいい感じ。
特に達磨のシーンは実際に仲良しの亨くんとのコンビで相性もバッチリで。
千秋楽・虹verの登場シーンはたけるくんの身長ネタでいじってて仲の良さを感じたし、霧ver.千秋楽は大魔王・松井勇歩の無茶振りに見事に反撃して勇歩くんのかわいいエピソードバラしてたの最高だった。松井勇歩「4期は怖い」
まぁ終演後に「大千秋楽で身内ネタがひどかった」と言われていたのはこの辺のシーンなんだろうけど、どの舞台でも演者いじりっていうのはあるものだし、千秋楽はそういうのがエスカレートするものも多いしふつうだなっておもうんだけどなぁ。
逆にそう言う人のほうが「劇団とか名乗ってるけど所詮大手事務所に所属してる若手俳優がやってるだけの芝居」という先入観やレッテルを持ってるんのではないの、と思いますけどね。
ジャー忍はストレートすぎる舞台で展開はベタだったけど、西から東に向かうという劇団の自己紹介的な作品なのが今回はとてもよかった!
特に大千秋楽の恵比三(勇歩くん)の「ほな帰るで!浪花に!」と、毘沙丸への「いっぺんくらい釈天様に会いに来い!」も、東京で見てるととてもグッときたし、次の本公演はPatchのみんなに大阪まで会いに行きたいなぁと思ってしまったのでした。
個人的に劇団鹿殺しさんの作品めちゃくちゃ気になってるので丸尾丸一郎さんと菜月チョビさんによってPatchはどういう姿を見せてくれるのか、その化学変化に期待してるし、次回のPatch公演今からすごく楽しみです。