映画と舞台演劇
推しがディ●ニーの吹き替え映画に!
このニュース見たとき、3度見くらいした。
推しさんにはほんとにどんどん先のステージ・メジャー街道に進んでもらいたいな~~!と思ってるので別にいいんですけど、驚きすぎて三度見くらいしました。
ちなみに事前情報の通り推しさんの出番は一瞬だった。
呼ばれたことに意義がある…
でも内容が普通に面白かったし、ひねくれ人間だからディ●ニー・ピ●サー映画は割と苦手だったんですけどジジイとババアと動物の話に弱いので普通に泣いてしまいました…
ジジイとババアはあかんて
洋画は普段字幕でしか見ないので吹き替え映画見るだけで何だか新鮮な気持ちでした。
そういえばトイストーリー3以来の吹き替えだったかもしれない…
せっかく映画のエントリーなんで、映画と演劇の共通性と違いについてちょっと触れたいなって思います。
舞台演劇を見るときと映画を見るときって、「作品を見る」っていう意味では私としては割と近い感覚だなと感じています。
もちろん、映画には全て映像でやるからこその面白さがあり、演劇はそのライブ感や観客の想像力に委ねる部分での面白さがあるとは思うんですけど、【物語を紡ぐ】という意味で共通してるかなと。
ちなみに映画も演劇も、見るときに私が一番注目してしまうのは物語の整合性と音楽の使い方ですかね。
音楽については、ミュージカルや歌ものに限らず、BGM、効果音に至るまでをつい気にしてしまいます。ノイズや無音も音楽の一つだと捉えてるので…。
演劇だと、板の上では台詞の間を取っていて、観客もそれを食い入るように見つめている時、しんと会場が静まる瞬間のある舞台とか大好きです。
誰かが咳でもしてしまったら台無しになってしまうような、観客一人一人がそのお芝居に参加してるかのような緊張感のある演劇の現場って素敵ですよね…
あと映画の場合は、大学生の時に少し授業でかじっていたのでカメラワークも気にします。あと画面の色彩感覚。これは演劇でいうと照明なのかな。
映画俳優は全身が引きで映ることも多いからスタイルがいい人の方がいいと聞いたことがあるんだけど、演劇の場合は顔や動きが大き目のひとのほうが最後尾の観客まで表情の演技が伝わりやすいので良いっていうのは面白い違いですよね。
個人的に、映画の方がよりエグい表現ができるのが好きです。
一番好きな洋画は【時計じかけのオレンジ】なんですが、結構痛いシーンというか、衝撃的な画のシーンが割と多い映画で。
ちょっと前に舞台化もされてましたけど舞台化するにあたってどうしたんだろうなってシーンいっぱいある(笑)
この映画に限らず、S・キューブリック監督作品ってもう何十年も前の映画でもいつまでもスタイリッシュなところがすごいなって思います。
悪趣味な造形も含めて部屋のインテリアや主人公たちのしゃべるオリジナルな言い回しとかが全部おしゃれだし、目にも鮮やかで、カメラワークも抜群。
「雨に唄えば」「第九」あたりの音楽の使い方はストーリーの展開にも関わってくるし、目にも耳にも記憶にも残るすごい映画だなーと何回見ても思う。
邦画だと内田けんじ監督の【アフタースクール】って作品が好き。
これはいわゆる「どんでん返し映画」なんですけど、ほんとに途中で「えっ、あれそうだったの!?うわ、騙された!もう一回見よう」ってなる話が映画でも演劇でも大好きで。私は騙されたい願望があるのかもしれないな…(笑)
メインキャストが大泉洋・佐々木蔵之介・堺雅人という全員が演劇畑出身の人なのもスゴーくイイ映画だな…って思います。オススメ。
舞台沼の友人は大体アニメ漫画ゲームばかりで普段映画をほぼ見ない人が大半なんですけど、たまーに2.5舞台以外のオリジナル演劇作品の中で有名な映画のオマージュがあったり、人生観を変える素晴らしい映画も多いので、全く映画を見ない人は勿体無いなーと常々感じてしまう…。せめて名作と名高いものくらいは見といた方が…価値観の押し付けになるから言わないけど…。
とくに同じ推しさんを追ってる人、WOWOWの月額料金高いんだから映画見た方がお得ですよ(笑)
あ、でも映画が好きだからこそ、舞台ならではの表現やライブ感が好きだなーと思うので、最近の舞台で安っぽい映像表現を使われると何だかな〜と思います。
みんなプロジェクションマッピング使いたいのはわかるけどね…
大して効果的に使えてないと、そこに金かけんなら他のところにかけてほしいっていう舞台いっぱいある…
あと1部が演劇で2部がライブっていうスタイルの.5舞台に今のところ縁がないんですけど、あれってどうなんですかね…。
ペダステのヒメヒメですら3年間光る棒を振ることに抵抗があっていつも素手の振りコピスタイルだった女だぞ
通ってる人はみんな楽しいっていうけど、元ドルオタでキンブレの振り方が男オタクに近いのでそこに違和感を感じそうだし、うちわ作る技術もないし、何よりファンサのこと考えて病みそうだから推しには出ないでほしいな……
「髑髏城の七人 Season月 <下弦の月>」を終えて
豊洲の関東荒野にだいたい2週間に1度くらいの頻度で通い続けて約3ヶ月。「髑髏城の七人 Season月」が千秋楽を迎えた。*1
12月の1週目に初観劇を終えてからもうこんなに時間が経ってしまった。。
ちなみに私の千秋楽は2/19(月)のマチネ公演でした。
下弦には7回行き、上弦は行けてません。
上弦も見たかったんですが、推しの出てない公演に13000円即決で出せるほどお給料も良くない上に、頼みのライビュの日は仕事が忙しすぎて全く行けない日だったので泣く泣く諦めました……ライビュじゃなくて配信あればよかったのに…
ほんとは両方見て比較したかったなぁ…
新感線の舞台は今回がはじめてです。
いつか見たいなぁとは思ってたんですけど、まさか推しが出ることになって観に行く機会を得られることになるとはつゆとも思わなかった。
以下率直な感想ですが、内容についての感想は少なめ&絶賛ばかりではないです
- 推しが新感線の真ん中にいる!という謎の感動
「髑髏城」のタイトルはもちろん知っていたけど、ゲキシネさえも未体験だったので、「もうこれは見に行く当日まであえて一切前情報を入れないで観た方がいいのかもしれない」と思って、事前の下調べは全くしませんでした。
なので開演直後、推しさんが出てくる場面から始まるとは予期しておらず。
出てきた瞬間〜天魔王ダンスまでメインキャストは彼ただ1人で、ステージのど真ん中に立って堂々と演技する推しさんを見た時、なんだか感慨深すぎて自然と泣いていました*2
いままで、キャパ的にはステアラより大きい会場に立った姿もたくさん見てきたのですが、やっぱり劇団☆新感線に出て、その真ん中でお芝居してる姿っていうのはなんだかすごく格別に思えて、彼の俳優人生10年のうちそのたった5年しか推してないので俄かにもほどがあるんですけど、グッとくるものがありました。
推しさんを推しててよかったよ〜〜〜〜!
あと下弦の感想を見てると「鈴木さんだとまったくわからなった」「鈴木拡樹いた?」「顔の圧がすごい」と言ってる方が多かったのですが、個人的には別に全然意外じゃなくて。
表情筋がガンガン動く顔芸も昔からだし、低めの声もこれまでにいっぱい聞いてきたから、ちゃんと推しさんらしい天魔王だなって思いました。
ロングラン公演でも全然声が枯れないのすごいよね…。あいかわらずの喉の強さ…
- 声優すごい
これは初回から私が見た7回全てで思ったんだけど、捨之介登場時の声の聞き取りやすさ…!
声優さんってすごいなと思いました(小並感)
いや、声オタに足を突っ込んでたこともあるというか未だに声優現場に行くことも稀にあるので、宮野氏を生で見たことも今までに何度かあったんですけども。
ステアラって声が横に広がりやすいような劇場だったので、冒頭始まってからセリフが若干聞き取りづらいなーという感覚があったところに、捨之介登場で声がパーンとダイレクトに前から届く感じが、うおー!ってなりました。
特に12月のあたりはそれが顕著で、1〜2月になるにつれ他の演者と捨之介の声の聞こえ方の差がいい意味で減っていってたように思うんで、みんなの発声が良くなったのかな…と感じました。
特に霧丸の松岡広大くんはすごく良くなってたと思う
あとステアラみたいな見辛い劇場だと、人の頭にかぶって演者の表情が見えない場面がちょいちょいあったんですけど、捨之介は顔が見えなくてもどんな表情で演技してるのかが声を聞けばわかるので、月髑髏下弦が髑髏城初心者向きっていうのはこういうところにもあるんじゃないかなぁと思います。
下弦髑髏はお顔がうるさい()から、一回最前列どセンターで観劇した時はホントに顔がうるさかったです
後方で見る方が捨之介かっこいいってなるね…(笑)
あと捨之介、足がまぶしい
- めっちゃメタル
初回、ホントになんの知識も入れずにいったので初っぱなからジューダスプリーストでたまげました。
え……めっちゃメタルやん…?え…?
私は多分普通の人よりメタル音楽を聴くタイプの人間なんで…戸惑いが…*3
しかも最近のメタル音楽じゃなくて、コテコテなんですよね。
コテコテのメタルを聴くと「ダサいwwwだがそこがいいwww」となる人間なので、コテコテの音楽が流れるたびについ笑いそうになってしまい、初回はまったく集中ができなかったという……すみません…
しかも始まってすぐの天魔王ダンスがさ、めっちゃ聖飢魔IIだったからさ、もうね。
あと推しさんはダンスをあまり得意としてないから若干ロボットダンス風だったからね。というか登場早々ダンス始まると思わないじゃん?戸惑い。
この天魔王ダンスを引きずり過ぎて、初回は推しさん「お前を蝋人形にしてやろうか!」って言いださないかとても不安だった。舞台見てる時にこういう余計なこと考えるからダメなんだろうね私は
捨之介(+霧丸)の百人斬りのところの音楽もめっちゃメタルでしたけど、ツーバスが効いててよかったね。
極楽太夫のお歌のところはアイドルソングみがあってよかったです。
羽野太夫すごくかわいい…
上弦見てないけど、聖子さんの太夫は多分ああいう歌い方しないんでしょうね(してたらすみません)
「君死にたまふことなかれ」の歌は、与謝野晶子が弟の出征を思って書いた詩だから、月髑髏の太夫→蘭兵衛の関係は姉弟をイメージしてるのかなって思います。
あの曲すごい歌謡曲。
あと髑髏城に最後乗り込んでく場面の曲、めちゃくちゃアニメタルだなって思ってました。
「ペガサス幻想」もしくは「愛をとりもどせ!」みたいな、あの時代のノリというか…
どうでもいいけど聖闘士星矢といえば髑髏党の衣装めっちゃ黄金聖闘士だったな
- 金があるってすごい
単純に、セットすごない???
2.5界隈の俳優さんが出る舞台ってセット転換あまりないのが多いので、まず舞台上で雨が降ったり川が流れてるのがめっちゃ衝撃でした…
川すごい…。
前方だと水の匂いするからな…すごい…
(というか回転ステージの全てにセット作りこむのはホントに金かかってそう)
セットだけじゃなくて、蘭兵衛さんの夢見酒の時の口から血のところとか、無界屋襲撃の壁面血糊ブシャーとか、ボウガンシュッとか、一回見ただけじゃ「どうなってんの…?」ってなってました
金があるってすごい…
- 2回目からが面白い
ぶっちゃけ、初回見にいった後の感想は「こんな感じなのかー」でした。(いや、セットがすげえ、とか椅子が回るのおもしれえ、とかはあったんですけど)
多分聖飢魔IIに気を取られてたことも関係してる
あとすごく「ザ・少年漫画」じゃん!ってなりました。
少年ジャンプで言うと、捨之介が銀魂の銀さんみたいな達観した主人公で、霧丸がNARUTOのような…(中の人の話になってしまった…)
木村了くんの兵庫はめっちゃアニキでかっこいいし。
渡京と贋鉄斎のキャラも少年ジャンプにいそうだな~って思ってた。
蘭兵衛と天魔王さまはレディコミだけど…
下弦の月はすごくわかりやすい話だったと思うので、1回見ただけで割と満足したというか、「何回も見たい!」とは私はあまり思えませんでした。
でも、2回目を見たときに、細かい芝居(とくに狸穴二郎衛門関係)や、それぞれのセリフの意味が、1回目より意味を持ってすんなり入ってきたりして、1回目見た時より2回目の方が「面白かったー!」ってなりました。
あれ、私の理解力が低かっただけか…?
なんせトリ頭だから1週間以上期間が空くと前に観劇した時の細かい部分とかが全く思い出せない!
友達に「あそこのセリフが前と違った!」って同意を求められても「え…ぜんぜん覚えてない…」ってなって完全に役に立たない
友人は「この女なんなの」と思ってたことでしょう。
まぁそんなトリ頭の私ですが、3ヶ月、定期的に見ていて気付いたこともいくつかありました。
そもそも、1月中旬くらいまでの観劇時点では、2幕で蘭兵衛が天魔王の側についたところの蘭兵衛の行動原理がどうにも自分の中で咀嚼しきれず、「ええい蘭兵衛わからん!お前はサイコパスか!」と思ってたんですけど、1月末くらいの公演くらいからなんとなく蘭兵衛さんの心境の変化が読み取れるようになってきた(気がする!)んですよね。
ちゃんとも自体も芝居を変えてる部分はあるから、それも大きいんでしょうけど。そういう変化を感じられるのも面白く。
あと、髑髏党のみなさんの衣装、12月上旬くらいは本当に金ピカだったけどどんどんくすんできて金色がいい感じになってたというか、ロングランだと衣装も変化するんだーというのは新しい発見でしたね。
まぁ私がそう思ってるだけで真相は違うかもしれないんですけど。
考察、たくさんできそうな箇所があったのに4時間もあると一つ一つ細かく覚えてらんないので結局考えることを最終的には諦めたという結果に終わりました、、
考察を続ければ、また新しく面白い要素を発見することができたのかな…
どうでもいいけど私は天魔王さま派なので、一番感情移入できたのは生駒です。
生駒かわいい。。わたしも天魔王さまの刀で首貫かれて死にたい…
たぶん、1/27のソワレか2/12のマチネですけど、一回天魔王さまがあのシーンで刀をグリってちょっと回したときがあって、「何それ!?何それ!?何それ!?」って思ってしまいました。よき。
あと前述の通りトリ頭なので、1回目の途中くらいまで生駒と剣布の見分けがついていなかった…あほ…
- 「髑髏城」にハマらない理由は何か
という感じで、「髑髏城の七人」という演目はわかりやすいエンタメでありながらも、各キャラクターに個性があり、深みがあり、考察のしがいがある面白い作品だなと思いました。
でも、結論から言うと、私は「髑髏城」には「ハマらない」人でした。
全然面白くない舞台ならともかく、なぜ面白い舞台だったのに、推しも出ているのにハマらなかったんだろうか?そこがすごく不思議でした。
周りの友人にハマっちゃった子が多かったので、ハマらなかった人間としては友人と同じ熱量で考察やセリフの検証をする気が起きなくて、期間中、髑髏城に対する友人との温度差というかモチベーションの差を感じたのが正直ちょっとつらく感じていました。
別に友人も私にそういうことを押し付けてるわけじゃないので、友人に非は全くなくこちら側が勝手につらく感じてただけなんですけど…*4
ハマる人とハマらない人の違いってなんなの?っていうのが、友人との温度差を感じながらずっと気になってたんですけど、もうこれは私の嗜好がただ単に「サブカルオタク」寄りだからなんでしょうね…
髑髏城って、話も万人ウケするし、セットや衣装も凝ってて、キャストもすごく多くて、殺陣もダンスも歌もあってほんとうにエンタメなんですよね。
そんな普遍的な部分が、私は某ネズミの国のショーを見てる感覚に近くなってしまったというか。
絢爛豪華なショーやミュージカルよりも、道具を使わずにできるだけ人の想像力を駆使するようなものが私はただただ単純に好きで。
今回、「すごいなー」とは思っても「わ!これ!!好き!!!」ってならなかったのでハマらなかったんだなぁ、と思います。
これだから高尚メンヘラサブカルクソ女は……
髑髏城の間に、小劇場の芝居も観る機会があったのですが、好き度合いで言うと、そっちの方が好きだなーと感じてしまったので…。
そういえば、昔宝塚を観に行ったこともあるんですが、特に宝塚にもハマらなかったのでそういう趣向の人間なのかな。。
あ、ちょっと新感線の「笑い」のシーンが苦手だなーと思ったので、ハマらなかった理由はそこにもあるのかも。古風な笑いですよね。。スンってなってしまう…。兵庫の日替わりの前のいん平さんの笑いとるところとか、いつも冷静に見てしまって申し訳なかった。
兵庫の日替わりはいつも木村了くん頑張ってらして好きでした。
そんなこんなで最終的にちょっとした文句も述べましたが、今後また推しさんが出る機会があれば、新感線の舞台観に行ければいいナって思います。
なにより、これを機に推しさんのことを知った人がたくさんいたのはよかったなと思います。でも個人イベのチケット今以上に取れなくなったら死ぬ
事務所はもうチェキをやめたらどうかな そんな規模じゃないんだし…
せっかくなんで前に書いたダイマ記事も貼り付けておきますね。
髑髏城で鈴木拡樹が気になった人にオススメしたい出演作5選 - 主食は米
相変わらず推しを隠すということが一切できない性分なの…
こんなダイマ記事を書いといてなんですけど、私が一番好きな鈴木さんの出演作は「僕のリヴァ・る」です。
セットが極小で、キャストが4人しかいなくて、生声で、コロシアム方式…と好きが詰まった公演でした。センターステージの舞台大好きです。髑髏城と真逆ですね。。
舞台「駆けはやぶさ ひと大和」を観たよ
前のブログからまた日が空いてしまった…
しかも前回の日記からタイムリーに若俳界隈で派手な炎上騒ぎがあってびっくりです
一応弁明しとくと前回の日記で言いたいのは、俳優になる前の学生時代のプリクラとかわざわざ掘り起こしてきて無駄に炎上させるのはどうかなっていうくらいの話なので、今回のケースとは論点が違います
あ、結局髑髏城の感想はまとまらないのでもうすべて終わってから書き連ねたいと思います。あと2回しか行かないけど。
さて、言い訳ばかりで出鼻を自ら挫いてしまいましたが、もののふシリーズ最終章「駆けはやぶさ ひと大和」見てきました。
www.mononofu-stage.com
もともと、「もののふ白き虎」をやってたときにやたら評判がよかったので、機会があればみたいなーと思ってたシリーズだったんですが最終章にまさかの推し出演が決まり、約3か月で過去2作をスピード履修してからの観劇です。
「もふ虎」はTSUTAYAのレンタルDVDがあるので非常に助かりましたが、「つむ鴨」はアンドレのおたくの友人が鑑賞会を開いてくれた。友人ありがとう。
2/11のマチソワを観劇しました。以下の注意点ご覧になって大丈夫な方はお読みください。
・ネタバレを多分に含みます。あらすじの紹介とかはしません
・筆者は歴史上で一番好きな人物は?って聞かれたら土方歳三って真っ先に答える生粋の新選組おたく*1です
・過去作は履修済みですが、それぞれ円盤1回しか見ていないので過去作については理解が薄い部分があるかもしれません
・観劇後のテンションで思うがままに書き連ねるので作中の流れとかあんまり気にしてません
・憶測と独自解釈のオンパレード!!異論は認める
土方さんが最高だという話
もう泣きすぎて、そして見どころが多すぎてどこから書いていいのかわからないんですが…
そもそも私は新選組の何が好きって、近藤さんのことが大好きな土方さんが好きだし、新選組という烏合の衆を統率するために厳しい隊規を強いて自分を律して鬼になる土方さんが好きだし、最後の地・箱館で近藤さんを、沖田を失って、鬼の牙を抜かれた本来のバラガキの姿に戻った仲間思いで優しい、死に場所を探しているような、幕末という時代に殉じる土方歳三さんがもーはちゃめちゃに大好きなんですよ…
え、、、、今回ほんとにこれやん・・・・・・・・・・・?????
いや、前2作をみて、タイトル*2と今回の配役をみて、今回新選組の話だなって覚悟してたんですけど、もうなんか私が一番好きなど真ん中ストレート真っ直ぐに射抜いてこられて、もーーーーこんなん無理じゃないですか!?!???!
そもそも、演出の西田さんが土方が好きらしい(前述のアンドレおたくの友人談)ので、前2作も、土方さんが出てくるたびハイパーかっこいいから今回も出てくるたびにハイパーかっこいいんだけど、かっこいいだけじゃなくてあの、嫌いなやつに頭を下げるなんて絶対したくない土方さんがみっともない姿で勝先生に「近藤さんの居場所おしえてくれよぉ…!頼む…!!」って拝む姿とか反則すぎません????????
近藤さんと2人で話するシーン、土方さんがずっと相槌うちながら笑い泣きするんですけどあの表情だけで本当にむり…………大好き…………
最後の、近藤さんと沖田と3人の、武州時代の姿のときメチャクチャ無邪気な土方さんが出るのも最高…。
あの無邪気な笑い方ほんとにばらがき時代の土方さんて感じでめちゃくちゃすき
近藤さんと沖田くんの前でしかこの油断しきった顔みせないんやで…うぇ…土方さん、、、(つらさ)
あと俳句のセンスがない土方さんエピソードもありがとう
ホントセンスないよねすき
土方さん沖田に俳句褒められてうれしそうなの可愛い
あと洋装の土方さん、過去作にもあったけど今回もハイパーかっこいいです
もちろん和装もすきなんだけど、和装は最初に登場するときのハチマキにたすき掛けしてる姿(二の腕!!!!!)が最高にかっこいい
えーんかっこいいよ~~~~かっこいいしかないよ~~~~~~
荒木さんありがとう 荒木さんが土方さんで本当によかった…………
ここまで書いておいてなんですけど、私は別に荒木さんのおたくではないです
でも荒木さんありがとう
土方さんの最後のシーンで、「局長」じゃなくて「新選組副長、土方歳三参る!」っていうの、本当にやばすぎて涙腺が崩壊する
土方さんさ~~~史実だとあのあと新政府軍の箱館総攻撃から箱館を守る中、弁天台場で孤立した新選組の仲間を助けるために馬に乗って駆けてたところ*3を銃に打たれて落馬して死んじゃうんですけどかっこよすぎません????
舞台の中じゃこのあたり説明してないけど、中島くんの「その日土方さんが死んだ」っていう部分を聞いただけでその死にざまが想起されて「わーん土方さぁぁん」ってなるのでおたくはだめです・・・
そもそも、榎本さんの降伏の提案に応じずに、五稜郭をくれとかお前たちは残れ、とか言ってるあたりで土方さんは自分の死を受け入れているというか、覚悟してるように思うんですよね。
近藤さんの、沖田の、自分の夢は「新選組」そのもので、近藤さんが土方さんのことを「親友でもなく、兄弟でもなく、夢」と称したのは、新選組という同じ夢を見てきた所を指してて、土方さんは3人で作り上げたこの「新選組」をあきらめずにきっちり最後まで新選組として生きたかったんじゃないかなって。
そんな自分に「ついていきます!!」ってなった隊士たちを見て、「近藤さん、アンタの言ってたとおりだな!」っていうところ、そんなん絶対泣くよな。。。
この「言ってた通り」は「気づいたら守らなきゃいけないもんが増えてた」って部分なのかなって思うけど、「自分が上を目指すことで下の奴らが喜ぶ」って部分でもいいかなって思った。後者は土方さんのいないシーンで言ってた気もしますが。(さすがにセリフとシーンは2,3回見ただけじゃ全部覚えきれないです)
史実では、箱館時代の土方さんが兵士一人一人にお酒をふるまって、まるで母のように温和な人だったっていう逸話があって私はこの逸話がすごく好きなんで*4、どう描かれるのかが楽しみだったんですけど、もののふシリーズ特有の、全員で宴をするシーンにそういった部分が含まれてたのが舞台のオリジナル要素って感じでよかったです
もののふシリーズではあの仲間たちが笑顔でワイワイしてるところを毎回描いてくれるのが、そのあとの悲劇的な結末を一層引き立てているきがする…すき…
新選組の話
すでにさんっざん土方さんの話したんですけど長くなり過ぎたんで分けました。
今回、ほんとに的場さんの近藤勇が、真っ直ぐで、ちょっと融通きかなくて、仲間思いで、野心家で、でも愛嬌があって、すごくいいなぁ~と思います。
近藤さん、欠点もたくさんあるけど魅力的な男なんだなーって思う。
あと沖田くん、新選組関係の創作ものとしてドストレートな沖田君だなーって思った。
山本涼介くん、ビジュアル写真より舞台本編のビジュアルの方がめちゃくちゃよくないですか??
というか長髪ひとつ結びがはちゃめちゃに似合う…。
あとものすごく長身で特にあの長い刀で殺陣をしたときにすごく映えますね…
鳥羽伏見の時に、榎本さんが沖田くんの戦いっぷりをみて「すごいな!」っていって沖田くんが「まだまだいますよ新選組には!」と答えるところ、毎回、(いや沖田くんよりすごいの、斎藤さんと永倉さんしかいないじゃん)って脳内でツッコミしてしまう
晩年にクロネコを斬れなくなったというエピソードが市村君とのシーンでアレンジされてて新鮮でした。
ていうか沖田が死ぬシーンのあたり、杉江くんも健人くんも花村くんもみんな涙声だったり声がかすれてたりするのがより一層こちらの涙腺を誘うという…
最後のパーティーシーンで近藤さんの象徴が白い羽織、沖田君の象徴が刀でそれも印象的だったなぁ…。
そして冒頭のシーンによると土方さんの象徴は桜なので、パーティーシーンでも桜の花びらが降り注いでいたのはそういうことなのかなぁ…と思いながら見てました。
主演の花村くん、某舞台が某演出家のせいで散々な叩かれようだったので心配してたのですが、全然杞憂でしたね!よかった。
声も聴きやすいし、歌もすごいよかった。。
舞台上で歌うという演出などが追加されたらどうしようとか思ってたけどこれも杞憂だった…。
そうね、アイドルグループを舞台の途中で登壇させて歌って踊らせるなんて馬鹿な真似、ちゃんとした演出家なら絶対にやらないよね!!!!
花村くんは、ストーリーテラーとして、観客目線の主人公として、話が暗くなり過ぎないように実にコミカルに演じてくれてたと思う。
「駆けはやぶさ」って、土方さんのことを表してると同時に、もちろん言葉の通り、隼のように駆けて伝令するという意味でこの作品の中での中島登のことも表してると思うんだよね…つらい……
花村くんはカテコのあいさつでも、シリーズファンの方に受け入れてもらえるようにものすごくこの3作目を大事に演じようとしているのが伝わってきて、好感度上がったな。
ファンの方で前のめり観劇の方が多いのはちょっと残念だったので、舞台マナーの周知はもう少し行ってほしかったかな…(これは花村君というより、運営の方の問題)
市村鉄之助役の杉江くんは、前に刀ステや歴タメライブで見た時よりセリフ回しがうまくなってた気がした。。
というか今回の役が杉江くんに合ってたのかな?
杉江くんってなにやっても杉江って感じだから、2.5よりも原作なしのお芝居の方が本人の良さを生かせると思う。
横倉甚五郎役の健人くんは相変わらず声がいいなぁと思いました。
健人くん、いつも堅実なお芝居をしてくれて好きです。
島田魁役の林田くん、前回に引き続き今回も熱血一直線バカな感じでよかった。
大河の「新選組!」で島田魁を照英が演じてたというインパクトが10年以上たった今もずっと強すぎて、おもわず比べてしまう…ごめんよ林田くん…イケメンなのに…。*5
アフタートークのときにくぼひでに「顔芸がすごい」って言われてたの笑った。なんでも、顔芸してたら西田さんに「そのシーンはやめよう」って駄目だしされた部分もあるとか…(笑)
土方さんとそろってシリーズの中心的な人物の斎藤一、斎藤って毎回話の中での役割が違う気がする。
もふ虎ではニヒルで何考えてるかわかんない奴、つむ鴨では主人公的立ち位置(それぞれ1回しか見てないので、シリーズファンの方、この解釈が間違ってたらすみません…)
今回はこれだ、と言い表せる言葉が現時点でみつかってないんですけど、斎藤さんの新選組への思い、近藤さんへの思いが見えるところがよかったですね
それとつねさまの槍殺陣かっこよすぎてずるい…
西田さんのつける殺陣好きだけど、槍の殺陣が一番好きかもしれない
斎藤さんだけが会津にいたっていうの、多分これもふ虎・つむ鴨をもうちょっと見ないと理解が追いつかない部分かなーって思ったので、もふ虎もっかいみます。。
あと斎藤さんがらみで言うと、土方さんが沖田経由で斎藤さん呼び出して、「油小路で疲れてるんで~」って話してたところ、坂本竜馬の暗殺を新選組が行ったことの暗喩になっているのは歴史好きじゃないと気付けないのかなって思います。
龍馬を誰が暗殺したかは史実でもはっきりとわかっていないので、そう受け取れるようなセリフになってるのも小気味いいですね。
このシリーズ、幕末ものではほぼ必ず出てくる坂本龍馬がいないので、龍馬にも会いたかったなってちょっと思いました
龍馬なら勝先生殺すって、どんだけ物騒なのよ龍馬!!!
スピンオフで松下村塾編とか長州土佐編とかやらない?
どうでもいいけどたまに乾さんが土佐弁だしてくるの渋かっこいいずるい
幕末おたくとしては箱館戦争を描くなら大鳥圭介や相馬主計もいてほしかったなーとちょっと思いましたが贅沢は言いません…。野村利三郎と蟻通勘吾は名前だけでて興奮した
推しくんの話
推しくん、相変わらず軍服が似合う~~~~~~~!!!!!
(あたまのわるいかんそう)
私は新政府軍のマスコットキャラクターだと思ってみてたんですけど(?)しょっぱなの帽子かぶってる洋服姿がすきすぎる…
あしながいよ~~顔がいいよ~~~
というか顔が濃いめだから舞台で遠目で見たときに映える顔なんだな…という分析を冷静にしてしまった
あとなんで公式の事前ビジュアルあんなにゴリラだったのか……
劇中のビジュアルの方が万倍イケメンやん
もっと出番少ないかなって思ってたんですけど出てくるシーンでしっかりいっぱいしゃべってたからよかったです。
日本刀の殺陣は多分初めてだから、やっぱりもうちょっと頑張ってほしいなって思うところもあったんですが、がんばってたね(推しに甘い芸人)
体が大きいから蹴りがダイナミックなのが印象的だったね…。
あと初心者で銃と日本刀の二刀流はなかなかハードル高いね…がんばってるね…
土方さんが勝先生にすがるシーンでとつぜん出てきて土方さんに銃突きつける推しくんのシーンが好きすぎて何度もリピートしたい。。
「いくら勝先生の頼みでもきけないよ」っていうところめちゃくちゃかわいくない????? その口調なんなの???かわいい
あのときの勝先生さいこうにかっこいいし、このシーンが冒頭の「きれいな国を作る」というセリフにかかってて二重に困る 嘘困らない
幕末の伊藤博文って、伊藤俊輔っていう名前の長州藩士で、1863年にイギリスまで半分密入国のような形で留学をしていて1864年(池田屋事件のあった年)に帰国をしているんですけど、ちょっと洋風かぶれなところがあってよかったよね。。
ちなみにこの辺の話、10年くらい前に「長州ファイブ」っていう映画が作られててそこで詳しく描かれてるので興味ある人はご覧になってみてください。
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今回、別に伊藤博文出さなくてもほかに別の維新組の方でもよかったんじゃ?もしかして旧幕府軍の榎本武揚(オランダ帰り)との対比のためかなぁ?とか考えて伊藤博文についてちょっと調べたら、「若き日の伊藤は隼のようであった」とかいう逸話が出てきて「ヒエッ」と思いました これが沼かよ…
それと単純に山縣有朋とよく対比されてたらしいから、つむ鴨へのアンサーってところと、幕末に生きた人で一番上に上り詰めた明治時代の象徴のような人だから、幕末に殉じた土方歳三との対比っていうセンもあるのかな
あと史実に疎い人は知らないかもしれないけど、乾退助=板垣退助ですね。自由民権運動の人です。
「板垣死すとも自由は死せず」っていう言葉が有名ですけど、これ別に死ぬ間際の言葉じゃなくて自由民権運動のときに刺客に刺されてこれ言ったけどこのあとふつうに何十年も生きてますからね
ちょっと残念だったのは桂さんと乾と伊藤が最後3人で相対する場面(桂さんが歌舞伎の舞を踊る前)で、乾さんは座るときにちゃんと腰の刀抜いて右手の方に置くんですけど、伊藤くんは腰に差したまま座るところかな~。
これ、2/11のソワレで気づいたんですけど毎回そうなのかな…。
そこは武士の基本的な作法として直してほしいなぁ……無理かなぁ…
えのきだけたけのこさん*6
榎本さんは、くぼひでくんの殺陣って今まであんまり見たことなかったのでちょっと新鮮でした。
創作もので描かれる榎本さんって洋行帰りの気取ったいけ好かないやつに描かれることが多いイメージですけど、かけ隼の榎本さんは最初から割と穏やかなイイ奴ですね
2幕からしか本格的にでてこないけど、蝦夷共和国のことを語っているところといい、榎本さんが一番土方さんに生き残ってほしかったんじゃないかなぁと思う。
くぼひではつけひげが取れないか心配でした
つけひげの心配ばかりでごめん
自分で言ってたけどアフトのTシャツにつけひげ最高に違和感だよ…
あと、新政府軍側の人たち、中村亀鶴さんだから歌舞伎プッシュだったんだろうなぁ(歌舞伎を生で見たことがないので新鮮でした)とか、乞食のシーンのセリフが私の頭が悪くていまだに噛み砕けないとか、勝先生がジョニーデップすぎてかっこいいずるいとか、乾さん声よすぎるだろうとか、音海ってそこまで必要なかったよねとかいろいろあるんですが、細かすぎるので割愛します。
あとは東京千秋楽のマチソワに行くのみなのでそれまでにいろんなことがどう変わるかが楽しみです。
見れば見るほどいろんなことがつながってきて、泣くポイントが毎回増えててずるい。
もともと幕末ヲタクなので余計にいろんなことが思い出されていけない…
幕末おたくというか、司馬遼太郎の「燃えよ剣」から入ってるわかりやすい新選組のおたくなので、司馬史観が抜けきってないところがあったらすみませんね…
多分抜けきってない…
司馬遼太郎なら「世に棲む日日」(吉田松陰と高杉晋作の話)とか「坂の上の雲」(維新後〜日露戦争の話)とかも読んでるんで長州勢も明治も好きですよ。
読んだのが10年以上前だから記憶は曖昧だけど…
あとこのSPドラマのDVDを持ってるのでちょっと見直してみるのも楽しいかもしれないな…とか思ってる
- 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
- 発売日: 2006/04/21
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花弁が舞台上にガンガン落ちてる中でみんなスピーディーな殺陣や立ち回りをこなしているので、怪我などが心配ですが、この舞台に会えた喜びと、最後まで見られる幸せをかみしめてあと1週間を楽しみに生きたいです
ところで今回ブログアップしたの、はてブロで感想が少なかったからなんですけど、そりゃみんなもういろいろ辛くてブログ書いてる場合じゃないんだろうけど、他の人の解釈が気になるんだよ………
みんなブログかいて…人の感想が読みたい……推しの顔がいいとかでいいから…*7
よろしく頼む……
若手俳優の炎上について考える
先日小室哲哉さんが文春砲きっかけに引退会見をされましたね。
ちょっとした憶測による記事で派手に炎上して、心身ともに疲弊させてしまった結果1人の貴重な才能を潰してしまった*1
今回は文春への批判が集まってるけど、若手俳優の炎上案件もこれと本質が一緒で、もしかしたら推しを引退に追い込んでしまう可能性ってゼロじゃないんじゃないか?ってぼんやり思ってしまった…
やたらと炎上させたがる人、いるじゃないですか?
俳優デビュー前のキスプリをわざわざ探し出したり、SNSから上がった写真に少しでも女の影を見つけたら大仰に騒いだりする人とか…
もはやお前探偵になった方がいいんじゃないか?ってくらいの人、居ますよね。
あとこっちが聞いてないのに若俳の炎上ネタを嬉々として話してくる人。いや知らんがな….
こういうのを楽しんじゃう人がいるから炎上ってなくならないんだなって思います。
「恋愛禁止」を謳ったアイドルでもないのに清廉潔白を求めすぎなんじゃないか?
正直わたしは推しが板の上でちゃんとしたお芝居をしてくれさえいれば、プライベートで彼女がいようがキャバに行こうがデリヘル呼ぼうが何股もかけていようがどうでもいいタイプです。犯罪には手を染めないで欲しいけど。
ファンが清廉潔白を求めすぎて、それに応えなきゃと考える誠実な若手俳優がいたとして、それを負担に思ったりプレッシャーに感じたりして、板の上でのパフォーマンスに悪影響が及ぶほうが個人的には嫌だな…
もちろん女遊びしすぎて、芝居に身が入らないような若手俳優はプロとして失格ですが、もしかして、女性の存在が精神的な支えになっていたり、芝居する上でいい影響を与えるようなことになってるなら別に良いのでは…。
友人には「若手俳優という職業を選んだ時点で全て自戒するべき」という意見の子もいるので、まぁ様々な意見があることは承知してます。
でもこういう意見に同意する人が多い時点で、何だか異様な世界だな…と個人的には感じるわけです。
何が言いたいんだよという文章ですが、普段若手俳優が炎上したらいちいち騒ぐタイプの人は今回の小室さんの引退について惜しむような権利なんてないんじゃないか、文春砲で小室さんを批判した人たちと、若手俳優を知らないうちに追い込むあなた方とは、同じ穴のムジナなんじゃないかな、って思いました。
炎上の種類によって、叩かれてしまってもおかしくない案件はもちろん存在すると思います。でも、最近あんまりにも無用な炎上多くない?
若手俳優でボヤ騒ぎすら起きてない人って非常に稀じゃない?
騒がれるべきことでもなんでもないことまで炎上しすぎじゃない?
若手俳優=アイドルと思い込んで、ファンは彼らに多くを求めすぎてない?*2
どうせこんな文章を書いたところで無用な炎上なんてさっぱりなくならない気がしますが、私は将来有望な俳優になるかもしれない彼らの才能を、自分の感情のあるがままに、知らぬうちに潰さないようにしたいなぁ、と思います
「バリスタと恋の黒魔術」観劇感想と小劇場演劇
あけましておめでとうございます。
土日休みのはずなのに3連休のうち2日仕事して年明け早々社畜度マックスですけど生きてます!今週毎日終電…生きたい…
今週末髑髏城で観劇始めだけど今週末は土日休みだといいなぁ
今更ですが昨年末に観劇した「バリスタと恋の黒魔術」の簡単な感想を書き散らしてみたいと思います。さらっとネタバレもします
年末年始に実家でゴロゴロしてるときに書こうと思ってたのに気づいたら年明けてた…
演劇集団イヌッコロもシザーブリッツもなじみがなかったので多ステしてつまらなかったらヤダな…と思い、とりあえずクリスマスイブマチソワとその前日ソワレの3公演に行きました。
結果としては面白かったので3回行くことにしてよかったなと。
演出の柳川由起子さんが本業ドラマプロデューサーで、初演出ってことだったからそのへんが不安だったんですが杞憂でよかった。
いや、スターコンチェルトの演出がかなり自分には苦手だったのであのテイストだったらどうしようかなという一抹の不安がね…。
よくよく考えたらわたしが人生で一番好きなドラマ・ウォーターボーイズ1のプロデューサーさんなんだから全然安心してよかったわ!WBは最高です*1
今考えたら鎌苅健太くん(ケンケン)演じる主人公と、瀬戸祐介くん演じるカフェの店員のコミカルなやりとり、ああいうのちょっとWBの雰囲気に似てたなって思う。
WBについて語り始めると長くなるので割愛しますが本当に好きなドラマなんですよ…
前置きが長くなってしまった。
ストーリーはこんな感じ
【あらすじ】
ピザとコーヒーが自慢のカフェを経営する男・町山友典。
実はずっと好きだった元アルバイト・夏川みなみから、突然会いたいと連絡が入る。
もしや、オレのことを「ずっと好きだった」とか言ってくるのか!?
妄想を膨らませてドギマギしていたら、なぜか彼の目の前には悪魔が。
しかもその悪魔、夏川が死神に狙われていると言い出す始末!
果たしてオレは、彼女と付き合うことができるのか!?
いや、彼女を救うことができるのか!?
一言で言うと、単純明快なワンシチュエーションコメディーでした。
なんにも難しいこと考えずに頭空っぽで見られて、笑って泣けてハッピーエンド(ちょっと切ない)というクリスマス時期にもってこいのお話。
死神退治のシーン?でクリスマスにぴったりの厳かな音楽も流れるし(笑)
もっとべたべたのラブストーリーだとクリスマス独り身観劇にはキツイんですけど、町山店長結局独り身なんで色々救われたかな…笑*2
さっきも書いたけど、ケンケンと瀬戸くんのやりとりがすごい軽快で、さすが初代氷帝D1コンビ!と思った。当時のおたくはこの共演嬉しかっただろうなー
ケンケン、芸歴長いのに私の推しとあまり共演することがないから演技をしっかり見るのは今回が初めてだったんですけどやっぱりうまいね。他のケンケンを知らないから比較対象がなくてあれですが、今回みたいな役とてもあってるんじゃないかな?
関西人だからか、みんながアドリブでぶっ込んできてもケンケンが笑いの処理をとても適切にしてくれたから安心して見れた
瀬戸くんは刀ステ以来だったけど、アドリブさせるとこんなに生き生きする子なんだっていうのは今回初めて知った。笑
特に日替わりで街一番のワルになろうとするとこのアドリブが毎回自由すぎて、24日のソワレでケンケンに金的食らわしてたのはクッソ面白かったww
推しくんは一人だけビジュアルのテイスト違った*3のでどうなるかなと思ってましたが、めっちゃ楽しそうでしたしいい役回りでした。
推しくん図体でかいから走る時ドタドタしすぎなんですけど……笑笑
推しくんが冒頭で電球替えるっていうシーンがあるんですけど、24日のマチネかソワレで電球が用意されてなかったらしく、アドリブで魔法使って直したぞ!!ってしてたの、そういう機転の利かせ方よいぞ!!あたふたせずにアドリブで対応できるとか推しくん立派!って思って見てた。視点が親戚のBBA
見た目が凶悪なのに、パシリが似合ってたり、なんとなく憎めなくて人間味が溢れる悪魔ちゃんになってたのは推しくんがやってたからなのかな?
神父が出てくるたびに「おまっ、来んなよ!」って逃げ惑うさま、さながらテストで悪い点とって説教から逃げる近所の悪ガキのような感じで可愛い。
あと推しくんの声がやっぱ好きだなぁと思いました。悪魔の高笑いはもうちょっと振りきれててもいいと思うけど、落ち着いたところの説明台詞の声色とか、芝居掛かりすぎてなくてちょうどいいんだよなぁ
日替わりでギャグをぶっこむところは結構な確率で滑ってたのが推しくんだなと思いました。
彼の笑いの前衛的なセンスにだいたい誰もついてこれない……
婚約者役の松島くんは仮面ライダーで顔芸がすごいということしか存じ上げなかったのだけど、普通にイケメンでしたね…。
店長をつい応援したくなるのでこの野郎、という気持ちで見てても最終的になんか好きになっちゃうような不思議な魅力のある役だった。
クリスマスイブ特典、お見送りでキャスト一人一人がお菓子をくれるっていうやつだったんだけど彼だけお菓子いれる袋を渡す係だったのは笑った。
森山栄治さん、なかなか出てこないなーと思ったけどゲキシブのお兄ちゃん役だったので、初代テニミュを見てる方からするとこれも結構びっくりポイントなんじゃないだろうか…憶測ですけどね…
ちなみに私はテニミュを通ってないおたくなんですけど、はるか昔、初代テニミュの頃、初代青学のブロマイドをコンプしていた友人たちからテニミュはいいぞというダイマを受けたことがあります。*4
あの中にKimeruも森山栄治さんも滝川英治さんも郷本さんもいたと考えるとめちゃくちゃ感慨深い…。英治さん、リハビリしてまた板の上で観れる時が来るといいなぁ。英治さんならできる。
話が逸れた
今回♡班と♧班とダブルキャストでの公演でしたが、どちらもそれぞれ味があってよかった。
でも強いていうなら♡班の方が好みだったかな。
なんちゃってカタコトで強烈なキャラの足立さん神父にはびっくりしたけど、オーソドックスな横井くんの神父のが好きだった。
ヒロインの夏川さん役の女性陣はどちらもそんなに違いがあるわけではなかったけど、♡班の藤嵜さんがとあるシーンで恋人役の松島くんとキャッキャウフフするのがいかにもバカップルで可愛かったなー
♡班と♧班で性別まで変わっちゃう死神役のおふたり。これも小澤さんのほうがしっくりきたな〜。女性の方がオチが馴染むからかな?あと小澤さんの声が好きでした
でも♧班の時に瀬戸くんがメガネなのは良き
私の行った23日ソワレ公演は主題歌&音楽を手がける伊藤陽佑さんのミニライブとアフタートークショーがあったのですが、正直ライブの時はどういうテンションでいれば正解なのかわからなかった……笑
ライブの途中でケンケンがボーカルで乱入してて、客席に見にきてた川隅美慎くんに激烈なファンサをしてたのは笑った。
そうだ、ケンケンってココア男。じゃん!
トークショーはその伊藤さんとケンケン、栄治さん、そして♡班だったので小澤さんの4人でした。栄治さんの天然っぷりを堪能したり、その日のアドリブで小澤さんが栄治さん演じるお兄ちゃんに筋トレさせられたときにうっかりケンケン及び下手側のお客さんにパンツが見えちゃった話とか(笑)
これ普通に考えたらセクハラなのに下品じゃなく笑いに昇華できるケンケンのトークスキルすごいよね…
会話の途中でベルがなって、「終わりか?」と思ったら唐突に悪魔のメイクのままで推しくんが「時間だぜ貴様ら〜!」って乱入してきたのは笑った。
そして(多分)スタッフさんの計らいで急遽トークショーに参加できて大変嬉しそうな推しくんはちゃめちゃにかわいかったよ…
というのも、自分の出演した舞台のアフタートークショーにでるのが推しくんは初めてだったらしく、(今回は3番手だし)今度こそ出れるはず!と思って舞台始まる前に自分のイベントとかで「やっと出れる〜!」って吹聴してたのにいざメンツが発表されたら自分いなくてめっちゃ落ち込んだとか…(笑)
かわいいかよ…
その話をしたらケンケンが「あっ、じゃあ参加する?」って言ってくれて急遽参加することに(笑)。舞台上に出てきた時点でスタッフさんから参加OKのお達しは出てたんだと思うけど、推しくん「えっ、いいんすか〜!?」って言ってニコニコ参加してた…
悪魔メイクだけど満面の笑みなのよ…かわいい…どういうこと…
そういえば本編の死神倒すシーンでヘッドフォンつけて踊ってた時もめっちゃノリノリでニコニコで可愛かった…うっ…かわいい……推しがかわいいのは正義…
あとアフトのときにケンケンから「悪魔ってこんなメイクなのに頌利の人柄?のおかげでめちゃくちゃ人間味あっていい役だし、悪魔役が頌利でよかった!」ってべた褒めされてて、ふだんいじられキャラなので褒められるのに慣れてないのかすごい照れ照れしてたの可愛かったぞ…推しがかわいい……
それと、悪魔メイクでもすごい素で関西弁で喋るからギャップがすごくて客席から笑いが起きていた…
ちなみに次の日のクリスマス特典のお見送りのときは悪魔の格好で「サンタさんだよ〜!」って言ってた。いやちゃうやん。
こういう若手俳優出演舞台にありがちなお見送りハイタッチやトークショー、日替わりブロマイドetcの特典もりもりの舞台観劇は久々だったのでなんとなく懐かしさも感じたな〜
さいきん推しさんが出る舞台はそういうのなかったから…。最初のチケ取りの時にどんだけ積むか迷うんですよねこういうのw
さいきん大きめの劇場での2.5とか新感線とかばかりだったけど、私は衣装やお金かかってそうなド派手な演出の作品よりシンプルな小劇場演劇の方が好きだと最近つくづく思うようになってしまった
たぶん、私の観劇のルーツが子供の頃に見たアマチュア演劇や、高校時代なぜか演劇部の友人が多かったのでよく見に行ってた学生演劇にあるからなのかな…わからん
個人的にはすごーく不器用なのでうちわを作らなきゃいけない系舞台に推しが出ませんようにと願ってます…。うちわ作りたくない…
元々ドルオタなのでペンラを振ることには抵抗がないけど舞台の現場ってペンラの振り方がヌルいので物足りないんだよなーーー(贅沢)
キンブレよりUO焚くことに情緒を感じるおたくです
舞台『刀剣乱舞』ジョ伝 三つら星刀語り@12/17東京楽 感想
ついに、推しのいない「刀ステ」を見てきました。
ホントは「髑髏城の七人」の感想を書きたいところなんですけど、書き損じているし、こちらは1回しか観劇機会がないのでひとまず忘れぬうちに感想を投げます。
というか何もかもネタバレになるからTwitterとかで感想が言えねえ~~~!!!荒牧顔がいいとかそういうあほみたいな感想しか言えねぇ~~~~!!!!!もどかし~~!!って感じなので観劇後の衝動のままに書き散らします。
めっちゃネタバレしますのでご容赦ください。
あと一応注意しとくと、末満おじさん舞台好きなので繭期の人向けです。
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いいんですか???ネタバレしますよ???いいんですね???
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■推しの話
推し、出てないのにめっちゃ出ますやん!!!???!!!!???
※語弊
いや、見る前に「次回公演に三日月さん出るなら円盤買うけどさ~~推し出てない円盤積むのやだな~~~」とか言っててホントごめん、DVD買うわ めっちゃ買う
そもそも、今回の公演は刀剣乱舞にハマっているわけでもない(普通には好きです)、そして推しも出ないということで、でも、あの末満さんだし、シリーズものを銘打っててなんか重要な事柄が出ないとも限らないから、まぁ1回は観といたほうがいいよね?くらいの感覚でとったものだったので…*1
ていうかめっちゃしゃべった。
うん、確かに初演からずっとナレーションは三日月さんだったから、今回だけナレーション違うとかになるとおかしいし、今までの描き方からすると三日月さんがナレーションを担っているわけもなんか一つの伏線なのかな?とも考えられる
ので、そりゃ三日月さんナレーションなのは必然なんでしょうけど、推しボイスは最高だな~~~~~~
1幕でばみちゃんが「思い出せない…美しい…」みたいなこと言ってたけど「うんうん!美しいよね!わかる!美しい!!」って死ぬほど同意した。
(三日月さんが顕現するシーン、ばみちゃんにあげたいものが…って差し出した瞬間どんぐりか??って思ってごめん。ふつうに超重要なシーンだったごめん)
でもめんどくさいファンなので三日月さんの後ろ姿を担当してた方は、腰の落とし方がちょっと足りなかったな~とか思ってごめんね!鈴木拡樹が好きなだけなんだ!ゆるしてくれ
ということで推しいないはずなのに推しの映像とお声が聴けてうれしかったです。
■ストーリーについて
今回の話、ふつうに超~~~~~面白かった!!!
末満おじさんの大得意な時間軸捻じ曲げるやつじゃないですかぁ…好きです…
「まんばが2人!?」ってシーンで「あっ、これこないだの小田原後の本丸から別部隊で来てるまんばちゃんじゃない?」ってすぐピーンとはきたんですけど、この手の話ってつじつまあわせのところが面白いんだよね~
アッ、そういえばハリーポッターシリーズも同様のギミックがあるアズカバンが一番好きだったわ…
「涼宮ハルヒ」シリーズもこの傾向だし、あと私の大好きな映画「アフタースクール」も同じテイスト、好みわかりやす…。
話飛びましたが、なんというか虚伝、義伝がどちらも「元主まわりの時間遡行軍たちを止める」っていうほぼ同じテーマでの話だったので、今回は「刀剣男士や時間遡行軍のことを歴史上人物が知っている」っていうところが「おお、このパターンはありなのか!」と思ってとっても新鮮だった。
長谷部が元主である黒田長政さまと話すシーン、どこもほほえましくてすごいかわいかったな。
長谷部はなんであんないい元主がいたのにいつまでも信長さんにこだわって、「直臣ではない奴」呼ばわりしてるのかよ…。
あと「ジョ伝」にはいろんな意味が込められてるんだろうなーーーとは思ってましたがあんなにはっきり明かされると思ってなくてびっくり。
まずは「序伝」。
これはたぶん「この本丸の序盤にあった出来事」で序伝ですよね。
いや、一番初め、始まりの刀であるまんばちゃんのストーリーという意味での序伝かも。
1幕丸ごとこれで語り手は山姥切国広だったことも、まんばちゃんがメインの話というところを印象付けてた。
次に「如伝」。
黒田如水(官兵衛が如水になるまで)の物語。つまり、黒田家の刀の話。
いちばんのメインは語り手を務めたへし切り長谷部。そして博多藤四郎と日本号の3人(三つら星)がメイン。そして黒田官兵衛と黒田長政の二人も。
最後に「助伝」。
救援部隊登場!ってことでまぁ、小夜極お披露目ってことかな。
この本丸、最初に2部隊同時出陣とかしてるから「6振りじゃなくて9振り行けるんだ!!」って割とすんなり受け入れられますね。笑
この3振り駆けつけて結果9振りになるところ、クライマックス感あって演劇のセオリーを感じた。(笑)
今回、この「ジョ伝」もそうだけど、わりとダブルミーニングが多い感じだった気がする。
「三つら星」もそうだし、弥助の使ってた刀もそうだよね?
九十九の時間遡行軍の力を込めた~って言ってたから、「付喪刀」「九十九刀」の2つの意味の「つくも刀」なんだと思う。
あとオリオン座のことを和名で「鼓星」っていうの、これではじめて知りました。勉強になった。
ちなみにオリオン座を形成する三つら星以外の2つの恒星(ベテルギウスとリゲル)はそれぞれ和名で「平家星」「源氏星」というらしい。なんか今後も使えそうだな…
小田原もそうだったけど、今回みたことで「虚伝」「義伝」で語られていなかった部分がより鮮明になってきたのもおもしろかった。
まず「虚伝」でまんばちゃんが語った「あの時の進軍で俺は隊を危険にさらした…」って吐露するところ、初めて観たときから「あの時の進軍ってどのこと!?え?作中で語られてなくない?」って思ってたので、それが明かされて1年以上かけてやっとすっきりした(笑)
あと「虚伝」で「大阪城のあたりの敵が強くなっている」っていう伏線が投げっぱなしになってたのも、今回触れてくれたことで徐々に明らかにされてくのかな、ってことがわかって安心したし。
何より一番の収穫は、過去の時間軸がすべて地続きでつながってるという部分。
時間改変されている歴史と、時間改変が起こらない歴史がそれぞれ独立しているわけじゃなく、ただ一つの世界線に対してどんどん時間干渉されているということ。
これ、ますます「じゃあ『虚伝』の初演と再演で時間がループしているような、パラレル本丸だったような描き方をした意味は?」ってなってくるのでは?
初演と再演がミラー公演になっていた意味が最後まで明かされることはあるのだろうか…ということで、今後このあたり回収になるときがあればいいなーと思います。
三日月さんは初演と再演で明らかに芝居を変えてきているし、鈴木拡樹という役者の今までの傾向からしてそれが意図的なのは明らかなんだよな…
今回回想映像で出てきたのが全部再演映像だったので、義伝、ジョ伝、そして小田原と地続きになっている時間軸は再演なのかなーと。
これ、オリジナル舞台なら歴史修正主義者の正体とかまで最後明かされるパターンなのに、そこはゲーム原作なので原作が明かさない限りどうにもできないっていうゴールのすっきり感が狭められているのが惜しいね。。
あ、今回1幕と2幕がちょっとしたオムニバス形式にも見れるような作りになってたから、2幕の初めにもキャスパレがあったのちょっと新鮮だった!1幕で全員いなかったけどこういう形で全員キャスパレするのかーーっていう新鮮さ。
曲も割と好きだった。歌詞は1回じゃ覚えられませんでした
真剣必殺シーンの曲はちょっとレゲエっぽくて笑ったけど。
■刀剣男士キャストについて
いちおう小田原公演でお目見えはしていたけど、小田原より1か月たつとやっぱりあの時より仕上がっていて楽しかったです。
・同田貫正国(武子直輝)
秋にハイステに行きまくったせいで(そして音駒推しなので)、今回の新キャストのなかで一番しってるのが直輝くんだったんだけど、ハイステでは役と舞台の特性上あんまり演技らしい演技を見ないし、いつも推し2くんとウェーイってなってる素の部分しか知らなかったから演技ってどうなのかなーーと思ってたんですが杞憂でした。
東京楽はエンディングの番傘が途中で閉じなくなるトラブルがあって「えっ、閉じない!なんで!? やっべー!やばい!」みたいな顔が隠せてなくて必至だったの見ちゃったんだけど…大変だったね…。大阪公演までに直してもらおうね。
あと私、武子直輝が素でしゃべるとなぜか面白くて笑ってしまう癖があるんだけども、今回の東京楽カテココメントも別に普通のこと言ってるのになぜか面白くて最高でした。音駒が好き!!(違)
あとたぬってあんなほかの刀剣男士に対してフランクなのか…。「へし」って呼ぶの…へし…
・博多藤四郎(木津つばさ)
明るい刀そのいち。今回は明るい刀が多かったので、物語の全体のトーンが明るかったような。
小田原の時も思ったけど、本物だよね。すごい。*2
木津くん、名前はよく聞くから気になってたんだけどビジュアルも演技もいい。
あと足がまぶしい。
福岡の人からすると、あの方言は及第点なんでしょうかね?私は違和感なく聞けましたが、ネイティブの方はどうなのかなと。
前半出てこなかったから、キャストファンの人はやきもきしたろうな。
「筋肉さん」は笑った
・日本号(成松慶彦)
小田原の時に、槍殺陣がのっそりとした動きすぎて実は結構見るまで不安だったんですけど、ダイナミックさが増してた気がする。
まぁ前回は足元が悪かったから単純に比較することはできないんですが。
長谷部と飲み比べしてほしい。
どうでもいいけど、成松さん、昔「abc 赤坂ボーイズキャバレー」に出てるから、過去にDVDやなんやらでお目にかかってるはずなんだが、abcの記憶をどこかに置き忘れてきたのでまったく思い出せない
・ソハヤノツルキ(飯山裕太)
明るい刀そのに。
うん、虚伝と義伝でうじうじしまくってた山姥切さんにもっと早く「写しでいーじゃねーか!」って豪快に言ってほしかった(笑)
まぁ義伝の後に顕現した刀っぽい感じだったからしょうがないのか…。みつよはまだ顕現してないのかな。
飯山くん自体は、ペダステの新開弟役をやってるということで知ってはいたんですけど、「アニキ」的な立ち位置も似合うなと。ウィッグの色が若干浮いてるのが気になる。刀ステってウィッグ下手ですよね…
・山伏国広(横山真史)
明るい刀そのさん。
とても本物。ガタイもいいし声もいい。聞きやすい
今回カカカの人がいなかったらとんでもなく収拾付かない事態になりそうだったのでこの人がいてよかった。
まんばと共闘するとき、まんばちゃんがうれしそうなのがいいね。
あとこの2人、兄弟兄弟いいすぎ。脳筋なところは似てる
とても楽天家なのでまんばちゃんと足して2で割ると丁度いいのではないか
ぶっちゃんとやまちゃん……
どうでもいいけど横山さんって舞バサで黒田官兵衛役やってたんですね…。
・骨喰藤四郎(北川尚弥)
三日月さんをありがとう。
ばみちゃんはな~~~~小田原の時からウィッグが本当に残念。
せっかく北川くんはきれいな顔してるのに、もっと生かせただろ!?って思う。ヘアメイクの話。
演技については、お守り渡すシーン、闇落ちすんじゃないかとおもったよね。
よかった、お守り渡すだけで…。
あのお守りのシーン、あのときぶっちゃん(ぶっちゃん言うな)にすっと渡しに行ったあたり、ちょっと不自然だったような?何がとは言わないけど
そのうち鯰尾くんと一緒に舞台上で見れるときが来ればいいな。
それにしても、誰にだって呼び捨てのまんばちゃんがばみちゃんのことは「骨喰さん」って呼んでるのすごく気になる…。
これまでのキャストの3人は相変わらずよかったです。
小夜の極、次くらいまで引っ張るかな?って思ってたけど今回で出したのちょっと意外だった。
次回公演に小夜が出ない可能性も出てきましたね。
あと出るたびにお脱ぎになっている長谷部、今回もお脱ぎに…。
今回は長谷部が可愛いと聞いていたけどほんとーに長政さまの前の長谷部超ぶりっこ可愛い。
気絶しそうてなんだよww
長政さまに気に入られてて、誇りとか言われててよかったね!
いじられキャラなんだよなーーーたぶん半分以上わだまのせい。
東京楽だと通路演出の後、舞台上にささっと走って上がっていくときに躓いてて観客が「ちょwww」ってなるプチアクシデントがあって笑った。こけなくてよかった。
まんばちゃんは相変わらず顔がいいよかったんですが、今日はちょっと台詞が甘かったような。
2幕の最初の名乗りで噛んじゃいけないよ!
荒牧の殺陣が本当に好きだ~~~
■人間キャストについて
そうだ、末満おじさんが山浦さんをキャスティングしといて、平穏な黒田官兵衛であるはずがないんだよ…!!!!!
って見てる最中にめっちゃ思った。
大阪での舞台出演がメインの山浦さんをわざわざキャスティングする意味よ…。東京公演少なかったから山浦さんにオファーできたの…?皮肉かな…
そんで山浦さんが空に向かって星の話するの、本当に本当にいろいろデジャヴなんでやめていただけます?????????!!!!!*3
繭期は死ぬ
今回も星をつかめなかった山浦さん…
星に手を伸ばしても届かないんだよ~~~~~~~
末満コノヤローーーーーー好き
官兵衛さんがトンデモ推理してるの「えっご都合主義でしょ~」と思う人もいるかもしれないけど、山浦さんがやってるってだけでめっちゃ説得力あるもん。。えーんこれが繭期
ところでこないだの小田原に劇団Patch竹下くん(藤原在吉役)をキャスティングしたことといい、今回は山浦さん(黒田官兵衛)、ひなちゃん(弥助役)、川下さん(豊臣秀吉役)の3人をキャスティングしたことといい、小田原以降の人間キャストが末満おじさんのほかの舞台を知ってる人にとってはめっちゃくちゃおなじみのメンバーなの、末満クラスタにしかわからない垂涎ポイントじゃないか?うれしい。
だいたい、黒田官兵衛が語るシーンのBGMが宗教っぽい曲ちっくなの、めっちゃTRUMPやん!!!!!って思って一人で悶絶してた。いっそライネス流せ*4
個人的に、Mr.Kステであるところのひなちゃんが、同じくKステ初演からずっと出ている荒牧ちゃんと刀を合わせているの、めちゃくちゃに白熱した。長谷部といい、Kステキャストだ!!うれしい!と思った。*5
あと黒田長政役の伊阪達也くん、ブリーチといい舞バサといい、真っ直ぐな役をやらせるとピカイチだなとおもってるのでとても誠意ある素敵な長政様でよかったです。長谷部のこと大好きだね!よかったね長谷部!
衝動的に書き散らしてしまった結果、衝動的過ぎて末満クラスタにしかわからない話をガンガンいれてしまい反省してます。
こういう同じ時間軸に2人いる!みたいな話大好きなんですが、2回は見たくなるね。
ライビュいかない予定だったんですがチケット探すか…。推しも出てるし…。
あと、最近髑髏城で頭いっぱいだったので、今回の刀ステで「天正十八年」がばっちりかぶってるの笑った。
刀ステの最中に「豊臣の軍勢20万」ってキーワード出てきたから「あっ天魔王さまのとこ、攻め込むの!?」って思ってすみません。
年内にもう1回髑髏城にはいくので、髑髏城月下弦の感想はそのあとに更新したいなと思います。
捨之助、天魔王、蘭兵衛は髑髏城における三つら星なのかもしれないな。。。
髑髏城で鈴木拡樹が気になった人にオススメしたい出演作5選
こんにちは。
前回のブログにまさかの反応がいただけて、てっきり壁打ちになるだけと思ってたのでなんだか嬉しいです。ありがとうございます。
まだはてブロの使い方よくわかってないんでスターが何なのか理解できてないけど…
ところで前回ブログに書いた通り、劇団☆新感線「髑髏城の七人 Season月」(下弦)を見てきました。
1回見ただけじゃ全部咀嚼しきれなかったので、来週2回目みてから感想はなんやかや書こうかなと思います。一言でいうとめちゃくちゃエンタメでした。
他人の感想大好きマンなんで、髑髏城の感想を漁ってたんですけど、それまで2.5界隈に疎かった方も推しさんの演技を褒めてくださってるのをたくさんお見受けしてめちゃくちゃ嬉しいです。
でもそういう方の「オススメありますか!?」に対するリプが『刀剣乱舞です!』とかとにかく人気の2.5舞台ばっかりなのが気になってしまい…。
いや、2.5次元に抵抗ある人にそんなゴテゴテの2.5舞台勧めても合わない可能性のほうが高くない…???!と思ったので、お節介ながら2.5次元舞台以外をメインに鈴木拡樹過去出演作からオススメを独断と偏見にて抜粋してみました。
自己満です。
幻の城〜戦国の美しき狂気〜
入手難度 ★★☆☆☆
狂気度★★★★☆
一番のお勧めというわけではないですが、天魔王の鈴木さんをみた人のとっつきやすさ&DVDなどの入手のしやすさ(2017年12月現在)からとりあえずオススメしたい一作。
舞台の内容としては、時は戦国、関ヶ原の戦い後、八丈島に島流しにあって一生を終えたとされる天才武将、宇喜多秀家が、あの大坂の陣でもし豊臣方に参戦していたら?というifストーリーです。
鈴木さんは主役・宇喜多秀家役。
この宇喜多秀家、美形で頭も切れる戦術家なんですが、八丈島に流された後、気が狂ってしまってまともな会話一つできないような人として描かれてるんですね。
ということで、天魔王の元になったような、鈴木さんの狂気のお芝居がたくさん見れます。
正直この作品やってたあたりの鈴木さん、大丈夫かな?!ってくらい痩せてて精神削りながら芝居されてたように見えたので…。
狂気のお芝居が好きな方は是非ご覧になってみてください。
あと、DVD特典の八丈島に旅行に行く映像は素の姿が見れて「これ本当に同一人物か?」って気持ちになれます。
細貝圭の雨男ぶりを指差して笑ってるちょっとSなところが好きです
DVDは今のところ通販で買えるようです。
戦国鍋TV (信長と蘭丸)
入手難度★☆☆☆☆
BL度★★★★★
これ、舞台じゃないし、割と有名なんですけど、私が髑髏城見に行った時に一番天魔王の役作りで鈴木さんの根本にあったのはこのとき蘭丸を演じたからなんじゃないかなーと勝手に思ったので入れました。
ローカル局でやってたTV番組「戦国鍋TV」の1コーナー「ミュージックトゥナイト」のアイドルユニット、「信長と蘭丸」の森蘭丸役です。
TSUTAYAとかでDVDレンタルできるし、アマゾンでも買えるし、あと(ネットの無断転載はどうかと思いますが、)多分動画サイトで探したら簡単に見れると思うので入手はともかく視聴難度は一番低いかなと。
完全にカップルの感じの織田信長と森蘭丸なので、BLに抵抗ない方にはあまねくオススメできるかと。あとすぐ見終わる…。
天魔王の後だとギャップがすごいと思います。同一人物と思えない。
ところで2011年3月当時、織田信長役の村井良大くんは22歳、鈴木さんは25歳のはずですが、とてもそうは見えない笑
あとこの頃の鈴木さんはダンスが大体ワンテンポ遅いのも可愛い……
愛が殺せとささやいた
入手難度★★★★★
鬱度★★★☆☆
ぶっちゃけ私が一番オススメしたいのはこの作品なんですけど、DVDが絶版になってしまって軽率に勧められない…
なんかメルカリで6万?とかいう値がついてた…
これは何がきっかけで鈴木さんにハマったかは関係なく、鈴木拡樹ファン全員が見るべきだと思ってる作品です。
これ見て私は鈴木拡樹と言う人が只者じゃないなと思ったし、すべてのファンにそれを感じて欲しい。
作品自体は昭和中期?が舞台のミステリーものなのですが、鈴木さんは知的障害者の役を演じられてます。。
この知的障害者の役作り、みてるこっちがぞっとするほどリアルで、「鈴木さん、本当に知的障害者になったのでは?」と錯覚しちゃうほど。。
普段の鈴木さん、めちゃくちゃ綺麗だしかわいいと思ってるんですけど、この役をやってる時には「綺麗」とか「かわいい」とかまったく感じなくて…。役者としての幅の広さをものすごく感じた作品です。
2011年、26歳の頃にこれを演じきれてるのが、なんて伸び代のある役者だろう!と思います。(デビュー作、風魔の小次郎のときはあんなに演技下手だったのに…4年でこれほどまでに変わるのか、と言うところも含め)
この作品、話自体がハードで(ドロドロしてる)何回も繰り返し見るには体力が必要なんですが、見る機会があれば何は押しても見ることをオススメします。
みた結果、話が好きじゃなくても、鈴木拡樹すげえ…とは確実になるかと思います。
2013年ごろまではDVD公式で普通に売ってたので、その辺りまでにファンになった人が近くにいたら見る機会ワンチャンあるかも。
Sin of Sleeping Snow
入手難度★★☆☆☆
考察できる度★★★★☆
これはとりあえず殺陣がたくさんみたい人にオススメしたい!
武田信玄の四天王と呼ばれた部下の1人、山県昌景が主人公。武田信玄が亡くなった後の武田軍団についてが描かれています。
鈴木さんは主人公の山県昌景役。
鈴木さん、戦国が舞台の作品に出すぎ問題なんですけど……
上映時間が結構長くて、前半伏線だらけなので途中までみてても「????」となるような舞台ですが、考察好きの人はツボにハマる人もいるんじゃないかなーと思います。
劇団「AND ENDRESS」主宰・西田大輔さんが脚本・演出をしていて、西田さんの他の舞台を見ているとさらに考察の余地が深まったりするので、そういうことが好きな人にはたまらないかと…。
反対に単純明快な話が好きな人は回りくどい!ってなるだろうし、ギャグとかの空気が独特なので、合わない人はとことん合わないかもしれない…。
個人的には昌景の弱さが垣間見えるシーンのギャップの演じ方が見事で、そこは一見の価値ありかと思ってます。
あと、武田信玄の亡霊にすがって生きているところは天魔王と通じるところがあるかなぁ。
DVDはオンラインショップで買えるようです。
「Sin of Sleeping Snow」DVD - DisGOONie Online Shop
三人どころじゃない吉三
入手難度★★★☆☆
女やめたくなる度★★★★☆
歌舞伎の有名な演目「三人吉三」を下敷きにして、大胆なアレンジで舞台化した、早稲田劇研出身の劇団、少年社中さんの作品。
鈴木さんと社中さんの付き合いはそこそこ長くて、何度か客演で出てるけどどれか一つと言われたらこれ。
和尚吉三、お坊吉三と並ぶメイン3人のうちの1人、お嬢吉三を熱演されてます。
この「吉三」の名を持つ3人、盗賊家業をしているんですがお嬢吉三は女装した盗賊。
そう、つまり鈴木さん、お話の3分の2くらい女装してます!!!
めっっっちゃ綺麗。
私この舞台最前列で見たんですけどほんと女やめようかと思ったもん…。でも最前列で見てない同担さんも大体全員「女やめたい」って言ってたんでたぶんみんな女やめたくなる。
ということで、天魔王みたあとにこれみるとますます訳がわかんなくなると思いますので振り幅があって楽しいんじゃないかな!?
内容は社中さんお得意のタイムリープもの。
細かいこと考えなければ衣装もカラフルで華やかで、見ていて楽しいです。
DVDの入手の仕方としては、少年社中さんの公演を観に行ってその物販で買うか、紀伊国屋書店のWEBストアで在庫があれば買えます。
少年社中/三人どころじゃない吉三 - 紀伊國屋書店ウェブストア
ということで、独断と偏見で2.5次元作品以外からオススメを抜粋してみました。
ちなみに2.5次元作品だと私は「最遊記歌劇伝」シリーズ、「弱虫ペダル」シリーズを推します。(弱虫ペダルはTSUTAYAの大きめの店舗でレンタルもできるようです)
どちらも熱くなれる良い舞台ですし、最遊記歌劇伝にかける鈴木さんの情熱には胸が打たれます。
あっ、最後にもう一つ。
ゲキレンジャーのレッドはD-BOYSの鈴木裕樹さんで、拡樹氏は仮面ライダーディケイドで仮面ライダーブレイドをやっているので、そこのところお間違えなきようお願いします。
双方に失礼だからね…!
しかしこのブログ、推しを隠すということを一切してないけど大丈夫なのか…