主食は米

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2019年の観劇を振り返る(下半期編)

こないだブログの可読性を上げたいなーとちょっと思ってやり方探したけど、パソコンが立ち上がるのに30分くらいかかるから今年はもう諦めることにしました、どうも私です。

年末なので毎年恒例の振り返り記事でも〜。

前期はこちら→2019年上半期推し活etc.をゆるくまとめる - 主食は米



◾︎博多とんこつラーメンズ

最初ビジュアル出た時に写真のレタッチがいまいちだったから「おや、これは…?」と思ったけど*1、杞憂で良かった〜〜!
めちゃくちゃテンポよくて楽しかった!

しっかり作品愛を持って舞台が作られてるというか。原作ファンの方が大体絶賛してくれて嬉しかった〜


脚本・演出が劇団ホチキスの米山和仁さんだったんですけど、ずっと気になっていた劇団だったので、米山さんの演出が肌に合っていたのかもしれない!


今回は演出の中でも特に、セットがすごく効果的だったなと。

舞台の中心が盆になっていて、場面転換の時にくるくる回る(※人力)ようなセットだったんですが、場面転換がスムーズで、暗転が長くないのが見てる側としてはストレスが少なかったかな。


タイトルにそぐわず、中身は意外と血なまぐさい殺し屋の話なんですが、展開自体は原作に忠実に、でも所々にある日替わりシーンが毎回毎回どんどんエスカレートしていって(※褒め言葉)、もう千秋楽のアドリブ芝居が自由すぎてすごかった…笑



推しくんが慣れない博多弁で毎日日替わりネタやってて頑張ってたし、足が5メートルあったし、めちゃくちゃいい衣装があったので劇中写真売ってほしかった…………


あ〜、推し、顔がいいなぁ〜


7回くらい見たんですが、どの回も全く飽きずに観劇できました。


キャストみんな楽しそうで、仲が良さそうだったので、続編できてほしいなぁ。
あわよくば博多公演あってほしい。



あと、今回の舞台の物販では明太子屋さんとコラボしていて、オリジナルラベルの「めんたいツナ缶」を販売してくれてたんですけど、私は明太子が大好物なので、行くたびに買っていました……。

明太ツナ缶だけでたぶん8000円くらい使ったと思う。バカなんじゃないのか



◾︎お気に召すまま

満島ひかりちゃんが出てたあれです。

そういえばちゃんとしたシェイクスピア原作演劇をみるのは初めてだったかも。
アレンジしまくったロミジュリとかハムレットとかはあるんですけど。

シェイクスピア演劇って、あらすじ読んでも内容さっぱり分かんなくないですか?
私の理解力が低いだけ??


すごくいっぱい登場人物がしゃべっているんだけど、そのセリフの内容の7割はレトリックというか。
不思議な感覚でした。


あとテレビに出てるキャストさんが多かったせいか、とにかくセリフが多くて早口なのに、あまり後ろまで通る声で喋る人が少なかった気がする。

当たり前だけど、舞台の発声と映像の演技ってまた違うんだなぁって思ったり。



ちょっとお下品で、お耽美〜〜な世界観だったので、満島ひかりちゃんの生足には同じ女なのにめちゃくちゃドキドキしました。


アッ、「愛のむきだし*2のヒロインぶりの懐かしい感覚!みたいな。これじゃ例えが大体の人に伝わらないな。


坂口健太郎氏もよくよく上裸になりすぎていたので、そしていい体だったので、なんか見終わった後はストリップショーを見にいった時の感覚でした。見に行ったことないけど。



舞台の内容自体は私が果たして理解できていたかよく分かんないんですが、見終わった後はなんかスッキリしていました。

色々書いたけど嫌いじゃないです。難しかった。



◾︎朗読劇「朝彦と夜彦 1987」

別記事立てましたが、本当に性癖ドッッストライクすぎる戯曲でした。今年一番残ったかも。朗読劇なのに。

大人だからこそ、もうあの頃にもどれないノスタルジックさみたいなのを感じてしまって、心にくるのかもしれないね。


半年経った今でもずーっと残っているし、なんなら今見れるもんなら、今からでもめちゃくちゃ見たいです。


ロスが酷すぎるので、原作者・菅野彰さんが小説Wingsに今回のレポを書いてくださっていたのも、もちろん買って読みました。

推しくんを大絶賛してくれていて、すごく嬉しかったです。


また再演してほしいなぁ。今年は4(5?)チーム制だったのですが、2チームしか見れなかったので。

物販もなかったし…
頼むからお金を落とさせてくれ…



◾︎少年社中「天守物語」

社中さんの作品けっこう観てるけど、その中でも「ダークサイド少年社中」という感じでしたねぇ。新鮮だった。


朝彦と夜彦の合間に見たから情緒がボロボロだった記憶しかない。今年はそういうのが多いな…(SPECTERの合間にPPVV)


納谷くんがすごーーく良かったです。あの、、身のこなしが軽やかすぎて、彼、ホンモノの鳥だったよね……

あときたむーの顔の良さが全く発揮されない役で「すごい!きたむーの贅沢使いだ!!」って思いました。


内容としては、女って怖いなって………貴城けいさんお美しいね


あと社中準団員の名をほしいままにしている鈴木のしょごくんの役が今回もおいしくて本当に社中さんはしょごくんが好きなんだなぁって思いました。


なんか後半、理由もなく涙が出たんですよね。
役者の圧かなぁ。あまり前の方の席ではなかったけど、センター付近の見やすい席だったので。

好みではないけど、好きな演劇でしたね。やはり社中さんは好きだなぁ。

前も書いた気がするけど、社中の劇団員でわたしが一番好きなのは岩田さんなので、今回アドリブシーン少ないのが少し寂しかった



◾︎舞台「幽☆遊☆白書

なかなかの虚無感と懐かしい!楽しい!っていう感情が共存するナゾの感覚を味わいました。笑


SNSの感想で、「いいクソ舞台」と称してる人がいて、まさしくその通りだなと。


原作に忠実なのに、シナリオがつまらないってすごいな?!?って思ったんですけど、幽白って初期だけラブコメテイストで途中からバトル漫画に変貌して、バトル漫画になってからが面白い作品だからな…


あまりにも原作の内容をじっくりやるものだから、全体的にテンポが悪くてぶっちゃけ推しがいない時に途中つい寝てしまったりしたので、なんかほんとに序盤の飛影と戦うくらいまでをダイジェスト20分くらいでお届けして、一幕を幻海の修行編*3、二幕を四聖獣編にするとかはできなかったのだろうか…と思った。

まぁ版権元からの制約があったのかもしれんけど………


御笠ノ演出に慣れてないから、いつものことかどうかわからないんですが、すごく暗転が多くてそこもテンポが悪く感じてしまったかな…


あとプロジェクションマッピングがなんか絶妙にダサい…。(オープニングと飛影の分身演出)

TWO SHOTSは嬉しかったんですけど、謎の手が謎の手すぎて………
謎の手でおなじみの虚無舞台「戦刻ナイトブラッド」を思い出してしまったのもまた虚無感に拍車をかけているというか…………


日替わりの幽助の下ネタがぜんぜん笑えなかったので、なんかそういう面でも御笠ノ演出は肌に合わないのかも…



あとセットも簡素だし、オープニングの蔵馬のワイヤーアクション必要??って感じだったな…とか、ちょっと思い出しただけでこんなに色々思うところは出てくるのに、メインキャストのクオリティが高くて各キャラクターの再現率はめちゃくちゃ良かったんですよね笑



そりゃ古のおたくはさ〜〜、懐かしさ補正もあるし、キャストがあんだけちゃんと演じてくれたら文句言いづらいよ……
続編…やるのかな……バトル主体にしてくれたらもっと面白くなる気がする




◾︎メサイア 黎明乃刻

「刻シリーズ本当に終わるの??伏線全部回収できる?5時間くらいやらないと無理じゃない?」ってみる前は思ってたんですけど……。

そんな、こちら側の心配を吹き飛ばして、見事に大事なところの伏線は全部拾ってまとめる毛利さんの手腕な〜〜〜


いや、こちらとしてはやっぱ第三世代の卒業ミッションをみたかったなとかはあるんですけどね!レネぴのくわしい過去知りたいとか!ね!もろもろ!


でもまぁ考えうる限りで最善の脚本だと思った…。


おかげさまで3枚だったチケットが最終的に7枚に増えました。


ちょっとひなこぐユキはゴタゴタしすぎだったけど…っていうかひなもりはなぜユキの前ではあんなによわよわになってしまうん……インプリンティングか…?ヒナだけに…


まよ様とレネぴの最後のシーンはちょっとずるい手だけど、2人の演技が毎回微妙に違って毎回ぐずぐずに泣いた…。
千秋楽のアドリブ天才すぎたな……あんなん泣くよ……


あとレネとまよの私服姿考えた人誰?天才か?沸いた〜〜〜!!(よしえ)



公演後の西森さんの挨拶でオトナの事情で終わらざるを得ない感がビシビシ出てたのはどうかと思うけど…
まぁ漏らさざるを得ないくらいに納得いってなかった感が伝わったからしょうがないんだろうな。

わたしも仕事でクソみたいな事案が起きた時によっぽど外で愚痴ろうかなと思うもん。言わんけど。


雛森と小暮の中の人のメサパニ騒動も最高だったな…

卒業ミッション見たいしヒガンバナズも顔がよすぎて1回だけなのめちゃくちゃに勿体無!!って感じなので、いつでも続編待ってる……!!




◾︎イキウメ「終わりのない」

イキウメさんの舞台、ずっと見てみたくって、今回山田裕貴くんが主演ということだったので、行ってきました。

こちらもお初の世田谷パブリックシアター


なんかあらすじからして好きそうだな〜〜って題材だったけどやっぱり好きでした……


説明が難しいんですけど、現実世界に生きていて、宇宙に意識だけが飛ばされて、そしてまた別の時空に飛ばされて、また戻ってきて、でもそこはまた自分の元いた世界によく似ているだけのパラレルワールドで……みたいな感じのSF。

人はどこからきてどこにいくのか、自分とはなんなのか、というような抽象的なテーマを掲げながら、でもしっかりとエンタメで、展開の読めない話で、最後まで食い入るように見てしまった。


量子力学の説明、私が今まで見た中で一番わかりやすかったな。。


ほぼ出ずっぱりの山田くん、すごいナチュラルにセリフを言うのに、しっかり観客に声が届いて、舞台3年ぶりとかなのに巧いなぁ〜〜と。。


夏に「お気に召すまま」を見たとき、テレビに出てる俳優さんが多いからか、みんな映像向きの芝居で、とにかくセリフが聞こえなかったんだよな。

台詞が多いシェイクスピア演劇だから余計ストレスフルだったんだと思うけど。

山田くんは舞台芝居じゃないのに声が聞き取りやすくて、でもなおかつ自然な芝居というところがすごーく良くて。ふしぎな感覚だったなぁ〜



あと演出が全体的に好きだった。
一度しか見てないからうろ覚えで、言葉で説明し難いんですけど、とにかく最初の始まり方からすごく作品世界に引き込まれるような演出だった。

またイキウメさんの作品見たい〜〜
まずは前川さん脚本の映画「散歩する侵略者」をちゃんと見るところからスタートかな…




◾︎Patch Stage vol.13「カーニバル!×13」

タイトルの正式名称はカーニバル!を13回繰り返すやつなんですけど略します笑

もっとお祭り騒ぎ!な感じの話かと思ったら、結構伏線がいっぱいで考察しがいのあるお話でした。
キャラがたくさん出るので、もう少し話はシンプルでもよかったのかな?と思いましたけど……


キャラがみんなめちゃくちゃ立ってて!
少年漫画誌に連載されてたか?!ってくらいの濃さなのが良かった〜〜


とにかくチンギスハーン様サイッコーーーにカッコよくて超〜〜〜〜好きでした!!


もはやチンギスハーン様のリアコ。軍門に下らせてほしい。あの石版持つ係やりたい。


ドク・ホリデイも好き!
一番人間くさいキャラで、愚かだけど憎みきれなくて。尾形くんこんなに演技うまかったっけ???!!!って思った。
一人演説のシーン、あそこの間が持つの本当にすごい。なんか見入ってしまうもんな。


それと終わった後にトンデモ設定が発表された孔明さんですけど、劇中で明かしてくれても良かったのでは……?
もっと前からそれ知って考察したかったよう

兎にも角にも竹下健人、声が良くて最高だったよな。



あと個人的にはこの舞台期間中に劇団愛が増しました

誕生日サプライズとか、ドッキリ動画とか、パンフから飛べるYouTubeでのお遊び企画とか…


何より劇団員の星璃くんが今回のMVPというかお疲れ様賞で……
殺陣も、小道具も、OP構成も、ビジュアル撮影の監修も本当にお疲れ様って感じ…


劇団Patchはいいぞ。
先日あった劇団イベントが相変わらず最高すぎて今年一番笑った




◾︎繭期大夜会

舞台じゃないけど……。

オーチャードホール、初めて行ったけどコンサート用のしっかりしたホールだけあってめちゃくちゃ格式高い感じでしたね!

そんなオーチャードホールに黒い人たち(※ドレスコード)が集まってるの圧巻だった笑


演者は歌うま揃いだし、元宝塚のお二人ももちろんすごいしエツ子先生のCOCOONのテーマ曲なんて「これ、人間が歌える歌なんや…」って思ったくらいだったけど、中でも一番グッときたのはめいめいのお歌だったんだよなぁ…

感情の込め方が好きなのかもしれない。。


繭期夜会になるとSPECTER仲間外れになってしまうので、そのうち瓢箪島さんも呼んでやってほしいけど難しいのかなぁ

また定期的にやってほしい。いつでもライネス歌えるんで……




◾︎冒険者たちのホテル〜ドラゴンクエストXに集いし仲間たち〜

J事務所の方主演ですが、元々小劇場舞台の再演ってこともあってものすごく小劇場演劇でしたね。

ワンシチュエーションコメディーの会話劇って一番小劇場感あるんだよなぁ。なんでだろう。


主演の方、すごくセリフの多い役で外部舞台初出演かつ初主演にもかかわらず、めちゃくちゃ頑張ってましたね。


コメディーならもう少し笑いの部分で畳み掛けることがあってもよかったかなぁ?と思ったり、ちょっとオチがすぐわかってしまってもっとひねっても良いのでは?と思ったりもしましたが…
概ねテンポが良くて、話もわかりやすくて楽しかったです。


会話劇が一番芝居の底力がでると思っているので、推しくんのお芝居よかったんだけど、ああいう普通の役で自分の良さを落とし込んだ芝居ができるともっともっとよくなるんだろうなーって思った。


今年はいいキャラクターの作品が多かったけど、キャラありきじゃない作品で推しが自分の味というか良さをもっともっと、でも全体の邪魔にならないバランスで出していけるようにするのが今後の課題かなぁ。
お前は推しのなんやねん



~~~~~~

以上、今年の観劇所感でした。

実はまだ今年あと2本残っていて、刀ステの新作とるひまの年末恒例のやつを見に行きます〜

まぁどっちも最速でとったのに二階席後方という席運ない感じなんですけど…

前からずっと思ってるんですが、二階席後方と一階席〜二階1列くらいで席種分けてほしい。そしたら最速で外れても文句言わないのにな…*4


すぐ愚痴言っちゃう性格を直したいです。


来年もいい作品ばかりだといいな!
推しくんも推しさんも来年の予定が続々発表されてて嬉しい限りです。一番楽しみなのはアルキメデスの大戦かな!映画面白かった!

*1:大抵、写真のクオリティが微妙な舞台は内容も微妙になりがちだという今までの経験から導き出される法則があるので

*2:園子温監督作品。なんと映画なのに本編4時間ある超大作。しかも4時間の中で無駄なシーンが一つもなくてすごい。エグくてエロくてグロい映画

*3:今回の幻海役の人、メインキャスト以外の女子役子供役を一人で一身に担っていたので、幻海としての見せ場をやってくれ〜って感じだった

*4:刀ステくんは前回までは円盤先行プレミアムと一般分かれてたのになんで席種1つにしたんだ……。ヒプステ一律18000円とかもそうだけどほんとに観客ナメられてる気がする 最近