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2017年の観劇を振り返る

11月、仕事が地獄のように忙しくて推しのイベントに行く暇もなかったのですが、今年も1か月を切ったので今年観た舞台の感想を述べつつ2017年の観劇記録を振り返っていきたいと思います。

●2月● 少年社中 「アマテラス」

少年社中 第33回公演【アマテラス】

今年は推しが出てない舞台を比較的観に行った年だったかも。

2.5次元以外で若手の出る舞台って、現代ものか、戦国もの、幕末もの、ファンタジーが多いと思っているので、SF×日本神話って取り合わせがとにかく新鮮に感じました。
大学時代、文学部日本文学科だったため、古事記はさわりくらいは読んでるのでそのなけなしの知識を思い出しながら見ることができてそれも楽しかったなー

脚本も明快、キャラもそれぞれ立っていてストレートに面白い舞台だった!
少年社中さんの舞台って割とオーソドックスで、特にわからないことがないから観劇後「よかったなー」って素直に思えるんですよね。(若干ご都合主義でラストが力技なこともよくあるので、精緻な舞台が好きな人には合わない気がするけど)

「アマテラス」で一番印象に残っているのはなんて言ったって三上俊さん(ミカシュン)です(笑)
誰よりも女優だった……!!!

ミカシュンさんが好きな人は絶対見ておいた方がいい舞台かなと。
社中さんの舞台って、HPに役柄載ってなくて会場でチラシに入ってるキャラ表で初めてわかるんですが、私はキャラ表観ずに観劇したんで、ミカシュンなかなかでてこないな~~と思って見てて、中盤あたりにやっと出てきたら圧倒的女神・アテナ様で「あ、アテネ様~~~~!!!!おみ足!!!踏んで!!!!!」ってなりました…ミカシュンしゅごい。。踏んで…

あとアマテラス役の田上真里奈ちゃん、とってもかわいいうえに演技もお上手ですごくよい女優さんだな~と思いました。
田上さんがアマちゃんだったことで、脚本と相まってより少女マンガ感が出ていた気がする。
アマテラスとヤマトタケル(竹内尚文さん)の2人の恋がすごくかわいくて好感のもてるメイン2人でした。

あと若俳おばさんとしては中村優一くん(ちゃんなか)と橋本祥平くんの2人が文句なくかわいかった。
高崎翔太くんの演技観たのも初めてだった気がする。翔太くん自体は昔推しのイベントのMCで登場したことあるから見たことはあったんですが…。


●2月● 舞台「ノラガミ -神と絆-」

舞台「ノラガミ-神と絆-」

アニメ化もされた漫画「ノラガミ」の舞台化作品第2弾。
この作品、2.5にしては珍しく、原作の世界観を踏まえつつ舞台オリジナル話をやるという方針なので、原作ファンの方からは賛否両論で。(私は原作は読んでないですが、アニメは全部見ました)
第1弾の方も見たのですが、そっちは多分アニメで30分もあればできる話をうすーーーく引き延ばして2時間にした、って感じの内容だったので、今回は大丈夫かなと心配もしつつ…。
第1弾に比べたら今回の方がよかったかな、と思いました。
でもものすごく面白い!ってわけじゃないから原作のストーリーをやらずにあえてオリジナル話をやる必要があるのかな、、という気が今回もしてしまった…(個人の感想です)

キャストは相変わらず全員よいです。
夜ト(鈴木拡樹さん)と雪音(植田圭輔くん)の2人が、第1弾のときよりもお互いにちゃんと信頼関係を持っているような芝居をしていて2人はさすがだなぁと。兆麻(和田琢磨くん)は相変わらず本物だし。顔がいい。ほんとに。
男子はもちろん、女子もみんなよいです。小福ちゃんかわいい。癒し。
オリジナルのキャストも、悪役の中村龍介さん大好きなので龍くんこういう役ほんと得意だねって感じ。
あと瑞丸(丸目聖人くん)と禄丸(NAO-Gさん)の掛け合いが好きでした。
美慎くんはハイステ(烏野復活)見た後だったので、ギャップが新鮮でした。笑

個人的には、無邪気にはしゃぐ役をやってる鈴木さんの姿を見るのは新鮮なので、そういう意味ではノラステは貴重な舞台だなぁと思ってます。でも前回一番好きだったカテコの「今日のわだっくま」コーナーが無くなってたのがひたすらショックだった…。
和田さんの負担が大きいから無くなってしまったのかもしれないけど、あれがあるからこそノラステ!って感じだったので…。
ノラステカンパニーの皆さん仲がいいけど、さすがに第3弾はないかな…。それよりアニメ第3期やって石川界人のキャラを掘り下げてくれ

あとアニメ2期の主題歌の”狂乱 Hey Kids!!”/THE ORAL CIGARETTES がめちゃめちゃ好きなので、今回の舞台でもオープニングで使ってくれてとてもよかったです。オーラルは好きだけど曲のタイトルはどうかと思ってるよ!!(ださい)


●3月● 「スーパーダンガンロンパ2 THE STAGE 2017」

スーパーダンガンロンパ2 THE STAGE ~さよなら絶望学園~ 2017 公式サイト

2015年12月に公演した舞台の再演。
この作品、私はアニメ1話で挫折して自分には合わない世界観だな~と感じていたのですが、初演で慣れたのか、今回は純粋に楽しく観劇できました。
とにかくゲームで何時間もかかるような話を3時間にギュッと詰め込んでいるので、慣れないと本当に疲れる。キャラはめちゃくちゃ立ってるけどとにかく多いし、その名前も独特(というか厨二ネーム)で覚えにくいから、世界観にはまらないとつらいだろうなーと思う。あと人が簡単によく死ぬ舞台なので、生命倫理に厳しい人とかは不快だろうなぁ。オシオキタイムとかブラックジョークがすごいし。

初演で説明不足で「ん??」となるところを丁寧に描いていたので、再演のほうが断然わかりやすくてよかったです。
オシオキタイムが冗長になったのはいただけなかったかな…。これは笑うところなのか?というところもあったし。(特に罪木)

キャストも初演から続投の人はおおむね良かったけど、罪木と輝々とソニアさんは初演の人の方が好きだな。好みの問題…。七海は初演の山田菜々ちゃんのほうが顔は好きだけど、伊藤萌々香ちゃんの演技は好き。

それと、この舞台を見た人が「鈴木拡樹さんすごかった!」と言ってくれてファンとしてはうれしかったです。
こういう役やらせると本当にとっても上手なんだよね…。
どこがどうというわけじゃなくて、全体的にちょっと初演とはニュアンスを変えてたように思いました。

すごくどうでもいいんですけど、この舞台の某役で「ハイステ進化の夏」で赤葦役やってた結木滉星くんが出演されてます。
ということで結木滉星くんファンの方は是非。


●3月~5月● ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!」”勝者と敗者”

http://www.engeki-haikyu.com/spring2017/

3月末の東京公演、4月末~5月の東京凱旋公演に行きました。
ハイステって1つの公演の中でこれめっちゃ好きだな、っていう演出と、これはホントないわマジウォーリーいい加減にしてくれよ、っていう演出がものすごい絶妙に混ざり合ってて評価するのがすごーーく難しい舞台だなと思ってるんですが、今回もそういう感じでした…(笑)(好きな方ごめんなさい)

もともと原作が好きなので、原作の大事なシーン・シリアスなシーンを茶化しがちな演出方針にいつまでたっても慣れないんですが、「勝者と敗者」ではそういうところが少なめなのは本当によかったです。

3月の東京公演観に行った時点では、及川役の遊馬晃祐くんの演技がひどすぎてもう凱旋公演のチケット手放そうかな…と思うくらいの出来だったのですが、地方公演こなして東京凱旋で見たときは遊馬くんも大分ましになってて内容も仕上がっててよかったので、この公演に関しては観たタイミングで評価が分かれるのではないかな…。

遊馬くんのこと別に嫌いじゃないんだけど(この舞台で身体を壊したというのは素直にかわいそうだなと思います)、とにかく東京公演で何がひどかったって、覚えた台詞を噛まずにこなすのが精いっぱいで、セリフに感情がまったく乗せられてなかったんですよね。
滑舌は口の構造の問題もあるからすぐになおすのはいくらレッスン受けてても難しいとは思うんですが、最低限気持ちを載せて演じてほしかった。
3時間、八百屋舞台の上で動きっぱなしで台詞も多いし、肉体的精神的疲労が大きい舞台なのは十分承知の上で、どうしてもスキルのなさが目立ってしまった。

それと対峙する影山役・木村達成くん、そして主人公の日向役・須賀健太くん、今回スポットがよく当たってた菅原役・猪野広樹くんの3人が芸達者な分、バレーのフォーム以外の芝居の部分で見劣りしたのがよくなかったのかなと。
凱旋公演の時期までくるとだいぶセリフが体に入ったのか、(滑舌はともかく)気持ちを込めてセリフを言える箇所が増えていたのでそういう点ではまったく成長が見られないわけでないなと思ったんですけどね。

だいたいずっと女装してた推しくんはめちゃめちゃゴリラ女気持ち悪くて最高でした(笑)
2幕初めに音駒コントを2人でやってたけど、1幕で散々ゴリラ女姿見た後だったからユニフォーム姿で出てきたのが3割増しでかっこよく見えたのくそずるかったです 推し、顔がいい。

でも正直推しくんをこういうほぼアンサンブルのような扱いで4か月も拘束するのはやめてほしいなと思ってます。進化の夏はそこそこメインだからよかったけど、次回も続投するのかよ!やめてよ! 次回もアンサンブル扱いだったらほんと運営に不幸の手紙送りたい。あと無駄なワイヤーアクションやめてほしい。体力も使う舞台でロングランなのに、怪我したらどうすんの。毎回演者が体壊さないか心配だよ。


●6月● 方南ぐみ企画公演「あたっくNo.1」

http://theater.hakuhinkan.co.jp/pr_2017_06_02.html

LDHさんに全然詳しくなかったのでこの舞台まったく知らなかったのですが、推しくんが出るというので恐る恐る観に行きました。戦争ものすきだけど、演出の樫田さんのことも何にも存じ上げなかったので正直まったく期待してなかった。面白くなかったらつらいから2公演しかとらなかった……んですが、これがもう~~~めちゃくちゃによくて!よかったです!!!

戦争の話だけど、戦ってるところの話ではなく、真珠湾攻撃に向かう潜水艇内の話だから、戦争もののシリアスさが少し緩和されていて苦手な人でも楽しめたんではないかな?

前半はほんとにドタバタコメディーで、若干シモの方に走りつつ(笑)、会場も大爆笑であったまりつつ(ひいき目だけど、推しくんがコメディリリーフとして大活躍していた)、でも後半にかけて、一気にシリアスになって。シリアスで悲しいけど、夕景のシーンが印象的だから物語全体のトーンが暗くなり過ぎないし。このバランスがよかったかな。

個人的に泣かせに来る舞台で泣くのが嫌な天邪鬼なので泣きませんでしたが、ほんとにハチャメチャによかったです。

古瀬中尉役の橋本真一くん(しんちくん)は超~~まっすぐでイイ奴だし、寺内中尉役の戸谷公人くんはツンデレすごくかわいいし(そして体型がめちゃめちゃに好み)、北役の太田将熙くんは一人称が「アテ」なところはちゃめちゃに可愛いし、二本柳役の高野洸くんはいちばん観客と同じ目線で戦争のおかしさや特攻の無意味さを説いてくれるし、初舞台のらんぺーじの二人(藤原樹くんと岩谷翔吾くん)は初とは思えないほど好感のもてる演技をするし、オジサンたちもみんないい味出してるし、本当に出てるキャストみんな好きになった

あと推しくんの海兵姿が見れると思ったのにまさか1時間以上裸エプロン姿を見せられることになるとは…………
(あとクソヤバい女装と男にキスを迫る姿…………)

なんでこれDVDにならんのや…………

貴重な機会なのでお尻と乳首ガン見しておきました。
いや、するよね?わたしは悪くない。

そして奴が物販出てきたせいで予定にない買い物もしてしまいました。もうこわい。
千秋楽で、公演前にお尻にファンデーション塗ってたという事実が発覚しましたけどお尻に対する美意識高いな!? なんなの?

どうでもいいけどこの舞台でしか近藤頌利を知らないえるでぃーえっち沼の人たちからは、しゃもじくんとまゆげちゃんの印象しかないだろうから、界隈では奴は最高に変態という認識になっているのだろうか…それは嫌だな…


● 6月● 舞台「刀剣乱舞」義伝 暁の独眼竜

舞台『刀剣乱舞』義伝 暁の独眼竜~2017年6月東京、2017年6、7月京都・2017年7月福岡公演決定!

もういつもキャパ設定がおかしいこの舞台。
絶対に転売には手を出さないという信念のもと、初演・再演に引き続きなんとか2回観劇の機会をいただけまして無事6月に東京公演を見に行くことができました。

原作ゲーム、一応やっているんですが特別思い入れのあるキャラはいないため、とりあえず推しのために毎回行ってます。ミュの方は未観劇です。
(しいて言えば獅子王くんが好きなのでミュかステに出てくれないかなと思ってます)

初演・再演では刀剣男士が12振いて、それぞれに見せ場を1回は作らねばならないというキャラゲーの舞台化ゆえの制約上、若干前回はメリハリが少なく、話の面白みには欠けるような内容だったように思っていて。
今回はどうかなと少し不安も感じていたのですが、この「義伝」では8振りとメインキャストも減って、また前回出たキャストについては顔見せ的な意味での見せ場は減ったので舞台全体のテーマがわかりやすくなっていたかな。

舞台シリーズ全体での伏線を張っているようで、その伏線をにおわせるようなシーンが前半ちょっと多くてそこは若干モヤモヤしましたが…。シリーズ完結した暁にその辺は検証したいかな…。

闇落ち展開については、「同人誌でよく見た!」という界隈の方々の感想をよく見ましたが、私は刀剣乱舞の二次創作は全く読んだことないので全然まったく新鮮に楽しめました。笑
そういう意味では原作に思い入れがなくてよかったのかな…。

鈴木さん演じる三日月さんに関しては、どうやら観客に知らされていないことをたくさん知っているようだし、タイムリープの際に一際大きな動きをしていたし、いろんな鍵を握っている存在のような描かれ方をしているので今後のシリーズの展開に期待します。
わだっくま、猪野くん、橋本くん、そして人間キャストの富田翔さんなど、新キャストの面々は皆さん知っている方たちばっかりだったので安心してクオリティの高いお芝居が見れたのはよかったです。
歌仙さん特に良いツンデレでした。顔がいい。


●7月~8月● ピースピット2017年本公演「グランギニョル

ピースピット2017年本公演「グランギニョル」

前回の記事で書いたかもしれないけど、劇団Patchがきっかけですっかり繭期BBAになってしまったワイ、2017年始まったころからずーーーっと楽しみにしていた舞台でした。

TRUMPシリーズ最新作。SPECTERの対となる作品と聞いただけで「おお~あそこをやるのか!」という感じでしたがこの舞台の感想、ネタバレ言わずに書くのめっちゃムズイな…???
まぁ劇場であんなに泣きまくったの、ペダステのTHE WINNER以来でした。観終わった後立てなくなったのなんてはじめて…
泣いたのはもちろんマリーゴールドのことが想起されるくだりです。
末満に人の心はあるのか!??*1

この舞台、過去作を知っているのと知らないのじゃ180度とらえ方が変わってくるという構造もまた面白いです。
これキャスト目当てとかで初見で見た人はもうぜひ過去作を見てほしい。
前回までのシリーズを細かく考察している人からすると若干後から設定を盛り込みすぎて粗が生じている部分も否めませんが、そういうこと気にしない人ならメチャクチャ面白いです。
今年見た舞台で間違いなくナンバーワンでした。

あと今回なんといっても舞台上が圧倒的美でした。
ダリちゃんめっちゃ貴族だし、ゲルハルト卿めっちゃお耽美だし、フリーダ様麗しの貴族でもう…もう…目の保養………
圧倒的美……………

ダリちゃんのフェンシングのような殺陣、お衣装がひらひらひらめきながら、でもでもものすごく速い剣さばきで貴族みがすごかった…。染谷俊之、19世紀からやってきたのかい…めっちゃ貴族…。

経験が少ないキャストが多い「LILIUM」「SPECTER」なんかの過去作を見た後だと、舞台全体の仕上がりがメチャクチャすごい。NU版「TRUMP」も比較的仕上がっているキャストが多いですが、グランギニョルはメインの二人が舞台慣れしているのでよりレベルが高い感じ。
まぁ過去作はメインが少年少女キャストなので、初々しさがいい味を出してるんですけどね。
LILIUMなんか、工藤遥ちゃんの喉のかすれ具合がハチャメチャに痛々しいし、こんなつらい舞台をあんな思春期真っ只中の少女たちに演らせるなんてほんと末満さんひどい*2

もちろん今回も音楽が最高でした。
シリーズものは「これ、これを今流すの…!!!」というような音楽部分のギミックも見ていて楽しいですね。
和田さん天才!!!


●8月● 朗読舞台「逢いたくて…」

http://hounangumi.net/2017/06/25/方南ぐみ企画公演「逢いたくて・・・」/

推しくん初の朗読劇。
あたっくNo.1と同じく方南ぐみ樫田さんの演出で平日1度きりの公演。
仕事休みとれてよかった!
私が行ったのは8/9の公演です。太平洋戦争末期のこちらのお話を、長崎原爆投下という日本人にとって決して忘れられない日に見ることができたのはすごく貴重な経験でした。

今までのPatchステージ、舞台K、ハイキュー、そしてあたっくでは、台詞の少ない脇役もしくはアンサンブル、そしてイロモノな役が多かったので、推しくんがどれだけ演技ができる人なのかという部分がとても未知数に感じていたのですが、この舞台を見て本当にメチャクチャ安心しました。

ワイの推し、演技めっちゃできるやん!??????!!!*3

「あたっくNo.1」と同じく舞台は太平洋戦争。
こちらは終戦間際のフィリピンのお話。
推しくんがメインで演じたのは30歳の兵隊さんで、とても人間くさい役でした。
ちょっと汚いところも、戦争怖いっていう臆病なところも、同僚の兵士を気遣う優しいところも、何から何まで自然に演じられていたところが本当によかった。

あと、普段関西弁の役者さんって気を抜くとイントネーションが西よりになってしまう人もいますが、当然そういうところも全くなく…。声も滑舌よくて聞き取りやすい。
3年目で舞台経験もけして多いわけではない役者さんとしては、十分水準以上というか。
事務所のレッスンちゃんと真面目に受けてるんだなぁと思いました
実は現代ものの普通の若者役とか向いてるのでは?
ちょっと下衆な役とかうまそう。

この舞台、共演の正木郁くんもとてもよかったから、良いものをみたなぁと純粋に思いました。
ぶっちゃけあたっくより泣いてしまった。好みだったんだな。


●8月~9月● 舞台「煉獄に笑う

http://www.rengoku-stage.com/

鈴木さん、髑髏城除くとずっと2.5の1年でしたね。。
原作未読の身としては、ものすごーいスピードで原作を舞台にまとめているので「忙しい人の『煉獄に笑う*4」を見せられている気分でした。

特に1幕。2幕は丁度いいスピードだった。
1幕と2幕で明らかに時間の流れが違うので、見ていて単純に脳みそが疲れました。
知らない用語がさらっと劇中で語られるんで「え!?そうだったの!!?」って思うこともしばしば。
個人的には1幕が「これまでのあらすじ」で2幕が「本番」って構成になってると思ってみてました。

そして2幕は確かに面白かったんですが、結局原作が完結していないためなんか3つのキーアイテム?を集めなきゃいけないのに1つ集まったところで終わってて、「いやめっちゃ途中やん!完結して無いやん!」と消化不良のうちに終わったため、舞台として面白かったかと聞かれると微妙。。

ちゃんと続編があって完結すれば評価は変わりそうですが、話としてわりとキリのいいところで終わっただけでなんにも完結してないからね!
俺たちの戦いはこれからだ!的な少年ジャンプ12週突き抜け打ち切り漫画の終わり方だったから…
なんで今のタイミングで舞台にしようと思ったん???
企画する側(舞台制作会社?)の作品選びが悪いよ。
何でもかんでも舞台化させんじゃなくて、舞台としてうまく1本で完結できるような作品を舞台化してくれよ。

あと西田さん舞台だから殺陣のシーンめちゃめちゃ多かったですね。(笑)
殺陣のシーン省いたらもうちょっと丁寧にできたよ。
あと殺陣慣れてる役者さんたちはいいですけど、やっぱりあまり経験のない女性キャストの殺陣は観ていてつらかったかも。
鈴木さんの殺陣、前半はあまり強くない役なので、動けるけど若干抑え目にしていて、2幕で覚醒した後にものすごい鬼気迫る殺陣を披露されていてこの対比がさすがだなー!と思いました。
DVD出たら多分2幕ばっかり見る。笑

ラスト近く、石田三成の名前のこじつけのシーンがメチャクチャ好き。
鈴木さんきっとあのシーン好きだよね、って友達と終演後言ってたんですが、家に帰ってパンフレットの座談会読んだら鈴木さんが好きなシーンにまさにそこを挙げてて笑った

阿国役の前島亜美ちゃんがめちゃくちゃよかった。鈴木さんいないとき亜美ちゃんの足ばっかり見てたもん。
納谷くんのアクションの切れの良さも西田舞台向きだなーーと。
原作ありの作品だからか、下世話な笑いのシーンが少ない西田舞台って新鮮に感じました。


●9月~10月● ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!」”進化の夏”

http://www.engeki-haikyu.com/autumn2017/

東京、兵庫、宮城、東京凱旋公演に行きました。
ひさびさに2ケタ観劇したんですが、「勝者と敗者」と同じく、演出はいいところと悪いところの差が激しくてちょっと手放しで絶賛することはできないかなと思ったり。
じゃあなんでそんなに行ったの?って感じですけど…
東京合宿が原作で一番好きだからです。というか第三体育館が好き…。
あとハイステでは息ぴったりの音駒ダンスが好きなので、これを逃すとしばらく音駒出てこないだろうなーーというのもあり、後悔しない回数積みました。

今回いちばんよかったのはやっぱり音楽かなと。
音駒はもちろん、なんてったってサンバ風の梟谷の曲&ダンスがすごく楽しくてよかった。
OP、ED曲も好き。和田さん天才!
あと今回の試合描写は好きです。シンクロ攻撃の演出とか。

でもそのほかの演出面がな~
このキャラはこんなこと言わない!とか、この場面とこの場面混ぜちゃダメでしょ!?ってことが今回はあまりにも頻繁に起こりすぎてて…。

日向と影山はいくらなんでも練習試合中にケンカしないだろうし(試合中断させちゃうほど人に迷惑かける二人じゃない)、潔子さんは大地さんをビンタしたり「みんなー!リラックス!!」なんて声張って言ったりしないし、第三体育館の練習のシーンで自主練とかしないタイプの研磨がなぜかいるし、月島&山口のシーンは懸念材料だった小坂くんの演技がだいぶよくなっててメチャクチャよかっただけに、月島回想の映像が邪魔。

何なんだあのリアルな画風は…シルエットでよかったじゃん…。

あと黒尾くんがツッキーの地雷を踏んだシーンで「ま、いいってことよ」って言うのがショックだったな。あそこで気にして大地さんに「地雷踏んだかもしんない」と謝りに来るのが黒尾というキャラクターのいいところなんじゃないかな、と思ってる原作厨なので…。

というような変な場面の端折り方&謎演出&キャラ改変が増えてて、見てて「え??」ってなってしまって…。
ツイッターとかじゃ絶賛のツイートが多かったけど、原作厨のみんなそういうところは気にならなかったのかな…。

愚痴ばっかりになってしまいましたが、音楽、ダンスはすごくよかったし、あと前半の日向&谷地さんパートの2人のお芝居はすごく好きでした。
須賀くんという人は芸歴があるだけに、やっぱりほかのキャストと比べてずば抜けて演技うまいなーと思うけど、今回日常芝居が多いからとくにそれが顕著に思えたなぁ。
谷地さん役の斎藤亜美さん、今まで存じ上げなかったのですが経歴みると子役出身なのかな?すごく上手な子で感心しました。
ストーリーテラーとして彼女がいてくれたから締まったところもあるんじゃないかなぁ。

個人的に、舞台の面白さは80%、脚本と演出に責任があると思っているので、今回ももうちょっと脚本が上手だったら、もっと楽しめたんじゃないかなと思いました。
何が言いたいかっていうと、中屋敷脚本カムバックだよ。
そもそも烏野復活の時に池尻くんの話を当初省こうとしていたという話を聞いた時点でウォーリーさんのことは信用してないから、、演出はいいところもあるんだから、演出だけやっててくれ…。

推しくんはバレーやってるシーンはハチャメチャにかっこよくてずるいです。
というか音駒の試合のシーン全部好きです。
音駒は東京公演から(リエーフ以外は)ほぼ完ぺきに仕上がっていて、強豪感があったし、安定していて救われた。

あと新キャストだと梟谷の猿杙役の松波くん、めちゃくちゃ動きがスマートで思わず目を奪われてしまった。
木葉役の東くんもすごく目立つわけではないけど、木葉だなーと思わせるようなしぐさや表情の細かい部分が好きだなって思いました。

●10月● Patch Stage Vol.11「JOURNEY~浪花忍法帖~」

Patchくんたち初めての東京進出作品。
ベタな展開だけど、小劇場系の舞台が好きな身としては愛すべき作品でした。

虹ver.も、霧ver.もどちらも良かったけど、松井弁才が好きすぎるので虹推しかな…あと毘舎丸らんくんがカッコいい



以上今年の観劇まとめでした!
長い。。愚痴が多くてすみません。
いいところもうーんと思ったところも全部赤裸々に書いたつもりです。
観劇慣れしてくると注文が多くなっていけない。

実はまだこの12月に「髑髏城の七人 Season月 下弦の月ver」「舞台『刀剣乱舞』ジョ伝 三ツら星語り」「バリスタと恋の黒魔術」を観に行く予定なのでまったく観劇おさめできていません。(笑)
書く暇あったらこれらも追記するか、髑髏城(明後日観に行く)については別記事立てれたらな…と思います。
圧倒され過ぎて何にもかけない可能性もある。

あ、歴タメライブとか記憶が遠くのかなた過ぎて入れ忘れたな…。

2018年も今のところよさそうな舞台が続くのでメチャクチャ楽しみです。
不安なのはハイステの新作くらいです。

*1:多分ない

*2:褒めてます

*3:すごい上から目線ですみません

*4:数年前にニコ動で流行ったやつですが、今の若者に通じなかったらどうしよう